妊娠中の血糖値が基準値を少しでも上回ると赤ちゃんに影響?

イクシル / 2014年12月29日 18時0分

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妊娠すると身体に様々な変化が現れますが、中には少し心配な症状もあるようです。妊娠中の血糖値が基準値を超えることがあり、赤ちゃんへの影響を心配している相談者の方に、看護師さんたちのアドバイスとは。

妊婦さんからの相談:「測る時間によっては血糖値が高いことも。赤ちゃんは大丈夫?」

『現在妊娠中期です。初期に血糖値が基準値を上回りブドウ糖の負荷検査をするとギリギリの数値で、今は75gブドウ糖の検査で基準値はクリアしましたが、父親が境界型なので心配です。自分で血糖測定器で食後2時間値を測ると120を超えることがあり、朝の値はよいのですが昼夜は悪く、ブドウ糖の検査は朝一なのでクリアしたのかなとも思います。120超えは赤ちゃんに影響するというので心配です。(30代・女性)』

食後に血糖値が上がった後のインシュリンの働きが重要

食事の後に一時的に血糖値が上がったとしても、インシュリンの働きでその後下がれば問題はないようです。妊娠糖尿病の可能性もありますが、自宅で測った血糖値を記録し、検診の際に医師に見せるのもよいでしょう。

『妊娠糖尿病の診断に使われる75g負荷試験というのは、単に血糖の量だけではなくインシュリンの働きを調べるために行われるものなので、質問者さんが普段測ってくださっている食後2時間の値とは違います。負荷試験で基準値をクリアなさったとのことなので、現時点ではインシュリンの働きが悪いわけではないとは言えそうです。食べた後一時的に高血糖になっても、インシュリンが働いて血糖値が下がれば赤ちゃんへの影響は少ないでしょう。(産科看護師)』

『一般的に、血糖値の正常値は空腹時100mg/dl以下、食後2時間値が120mg/dl以下とされています。食べた物でも変動するので、HdA1cという約1カ月前の血糖値も診断の基準となります。相談者様の場合妊娠によるものと思われます。ですが75g負荷試験を行った時は良かったけれども、妊娠週数が増えるにつれて、今後妊娠糖尿病になってしまう可能性があるかもしれません。食前・食後2時間後の血糖を測った記録を持って、主治医に相談するとよいでしょう。(産科看護師)』

妊娠中の高血糖は、母体や赤ちゃんに影響が

妊娠中の血糖値が高いと、妊娠中毒症や赤ちゃんが大きく育ちすぎてしまうなど、その他にも様々な弊害があるようです。食事や適度な運動など生活習慣の見直しで、血糖値の上昇を抑えることができると言われています。

『妊娠中の高血糖は、早産や妊娠高血圧症、羊水過多症などお産に関連する合併症が起こりやすく、血糖は産後自然に下がることがほとんどですが、2型糖尿病に移行する方もいます。また赤ちゃんが4000g以上の巨大児になる可能性が高く、新生児期にも呼吸に問題があったり、高ビリルビン血症など様々な合併症を起こしやすくなります。(看護師)』

『血糖の上昇を防ぐためには炭水化物と甘いものを控え、たんぱく質(魚類)と食物繊維の豊富な食事を心がけると共に、妊婦体操やウォーキングなど適度な運動をするとよいでしょう。(看護師)』

食後に血糖値が上昇したとしても、その後インシュリンの作用で数値が下がれば問題はないようです。現在自宅で計測している数値を主治医に見せ、相談しながら様子をみてはいかがでしょうか。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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