「フィルムケース」がトレンド入り 実はフィルム専用ではなく汎用容器 メーカー取材で判明

iza(イザ!) / 2021年4月8日 17時16分

「フィルムケース」ツイッタートレンド入りのきっかけになった、模型メーカー、ウェーブの「押すだけフタ 塗料ボトル(小 28ミリリットル/8本入り)」。画像はメーカーからの提供

 8日午後のツイッタートレンド上位に、「フィルムケース」がランクインした。きっかけは模型メーカーのウェーブの公式ツイッター。新商品の「押すだけフタ 塗料ボトル」を宣伝した投稿に添えられた商品画像が、写真フィルムのケースに似ていたことに多くのツイ民が反応したものだ。

 当該ツイートには、「押すだけでフタができる塗料ボトル!ボトルは透明で溶剤に強い軟質プラ素材となっており、お好みの塗料やサーフェーサーなどの液体の材料を入れることが可能」と商品の特徴がうたわれ、自社サイトの商品紹介ページに誘導するリンクと、使用例を示した画像が添えられている。

 この商品画像が、「昔のカメラのフィルムケースに似てる…」「昔カメラ屋さんで貰ってきたな~。カメラ屋も少なくなった」と注目を集めている。言われてみると、たしかに富士フイルム製の35ミリ(ライカ判)写真フィルムの収納に使われているケースに似ている。

 「昔、某美大受験予備校通ってたころ、みんなポスカラ(ポスターカラー)をフィルムケースに移して使ってた」「フイルムケースで調色してたのを思い出す…」など、同商品と同じように、不要になったフィルムケースを絵具や塗料の容器として便利に使っていたと振り返るコメントも見られた。

 塗料用途以外でも、「昔よく小銭入れ代わりに使ってた」「あさがおのたね入れるのにちょうどよかったですよね」「海で小さい貝殻採集とかする時によく持ち歩いた」など、さまざまな小物の収納に流用していたとの声が少なくない。

 また、「ドライアイス入れると吹っ飛びそう」「中にメントスとコーラを入れて素早く蓋をして公園の真ん中に置く遊び懐かしい」「浴槽剤のバブでも、ロケットになります」など、子供の頃、気圧の急変を利用したロケット実験(遊び)の材料として使ったとの書き込みも散見された。

 いまや、写真市場は銀塩フィルムからデジタルにシフトし、一般の人が写真フィルムを目にする機会がめっきり減ってしまった。そんな背景から、「おかえりー」「生きとったんかー」「お前最近見ないと思ったらすっかり変わっちまって…」「記憶を上書きされて自分を染料ボトルだと思い込んでいるフィルムケース」などと、擬人化して“再会”を喜ぶツイートも見受けられた。

 ところで、これは本当にフィルムケースと同一のものなのだろうか。というのも、同社サイトの商品紹介ページを見ると、この商品は大小2サイズ展開しているからだ。フィルムケースの大きさは1種類のはずだから、同一だとするとどちらがそうなのか、はたまた形が似ているだけで全く別の商品なのか…。

 産経デジタルでメーカーの広報に確認したところ、これは「バイアル容器」と呼ばれる汎用の容器で、同社では模型塗装の用途に適したサイズを仕入れて販売している、との回答を得た。フィルムケースもこれに酷似したものだが、同社が販売している塗料ボトルと同一のものかどうかは把握していないとのこと。また、上で引用したネットユーザーのコメントに出てくる「ドライアイスロケット」のような使い方を想定した商品ではないとの注意喚起もあった。

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