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朝ドラ「おむすび」美佐江役を好演のキムラ緑子「孝雄(緒形直人)とかかわりが深いからこそ『バカヤロー!』と思ってしまう」

iza(イザ!) / 2024年12月4日 8時15分

佐久間美佐江(キムラ緑子)(C)NHK

NHKは4日、現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」に佐久間美佐江役で出演している女優、キムラ緑子のコメントを発表した。

通算111作目となる朝ドラで、平成元年生まれのヒロイン米田結(橋本環奈)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描いていく。

キムラが演じる美佐江は、神戸市内にある「さくら通り商店街」で夫婦でパン屋(震災前は惣菜店)を営む、明るく豪快なムードメーカー。震災後は避難所の運営にリーダーシップを発揮した。うわさ話が大好きで、娘の菜摘(田畑志真)は結の幼なじみ。この日放送された第48回では、震災の1年後に「ナベさん」こと靴店主の渡辺孝雄(緒形直人)と協力して、震災前に計画されていたアーケードの設置を主導し、傷ついた街の復興に尽力したことが明かされた。震災初期、避難所の食糧事情が悪く、菜摘が便秘に苦しんでいた時に、孝雄が買い置きしてあったわかめや豆など、食物繊維豊富な食材を大量に差し入れて娘を救ってくれたことに恩義を感じてもいたが、その後、再び心を閉ざした孝雄と仲違いしたままになっている。

キムラ緑子 コメント

――出演が決まった時の心境は?

「関西出身ですし、大阪でお仕事をさせてもらうことも多いので、朝ドラの撮影を大阪でできることは、ほっとしますね。BK NHK大阪放送局はアットホームな雰囲気なので、関西弁でお芝居ができることをうれしく思っています」

――自身の役柄について

「さくら通り商店街でパン屋を営む美佐江は、明るくて元気で人を幸せにしようとする女性です。30年前の阪神・淡路大震災で被災していますが、震災という壮絶な体験をもつ人は本当に強くて優しいのです。一方で、被災した体験を演じることの難しさを感じています。実際に被災したことがないので、それは絶対に無理なんです。でも無理だと思い続けても、それでも起こったことを何とか想像して演じることが大事だと思っています。

食べ物がない、水がない、何日も着替えもできないという避難所の設定であっても、実際の避難所の撮影では、その日に現場に入ってその時だけの撮影です。もうずっとここで寝泊まりして撮影できたらいいのにと、もどかしさを感じていました」

――商店街のメンバーについて

「神戸の商店街の面々は全員が知り合いで、一緒に商売して助け合って一体感があります。ヘアサロンヨネダにしょっちゅう集まって居心地が良い家族のようなんです。テーラー店の高橋役を演じる内場勝則さんはお笑いのプロなので、こちらがどんな演技をしても、きっちり受け止めて返してくれるので安心感があります。ほかの商店街の面々も和む人ばかりなので雰囲気の良さが画面を通して伝わるといいですね。

緒形さんが演じている渡辺孝雄とも、きっと仲が良かった時代があったんだと思います。震災で娘さんを亡くした辛さから抜けられずにいる孝雄を、なんとかそこから抜け出させてあげたくて美佐江はジリジリしている。そのジリジリが怒りになっているんです。憎しみではないんですよね、すごく愛があるんだと思います。愛が無いと他人に対して怒らないじゃないですか。関わりが深い人だからなんとかしてあげたいし、だからこそ『バカヤロー!』とも思ってしまう。関係性が濃いんですよね。その人の関わりの深さも商店街ならではだと思います」

――視聴者へのメッセージと見どころ

「震災の問題が奥底にあって震災のPTSDも描かれますが、物語としてはずっと明るいです。神戸の商店街の面々のにぎやかさもそうですし。ギャルの子たちも個性的でかっこいいですよ。そこも楽しみにご覧になっていただきたいです」

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