朝ドラ「虎に翼」“発芽玄米”小橋(名村辰)の「うらやましい」に「本当はさびしんぼう」「学生の頃から思ってたのかも」「なんか泣けたきた」
iza(イザ!) / 2024年7月11日 11時48分
NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第73話が10日、放送され、ヒロインの同僚である小橋浩之(名村辰)がつぶやいた「うらやましい」という言葉に視聴者の注目が集まった。
日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。女優の伊藤沙莉がヒロインの佐田寅子役を演じている。ドラマは現在、第15週「女房は山の神百石の位?」(第71~75話)が放送されており、昭和26(1951)年、東京家庭裁判所の判事補と最高裁判所家庭局の事務官を兼務する寅子が、判事に昇格して新潟地家裁三条支部に転任することになった。この日の放送で、異動の辞令を出した最高裁人事局長の桂場等一郎(松山ケンイチ)がその意図について言及。自身や総務局長の久藤頼安(沢村一樹)、家庭局長の多岐川幸四郎(滝藤賢一)といった司法機関の要職にある人間から好かれ特別扱いされている寅子が、この先のキャリアを築くうえで彼女自身の能力で正当に評価される地盤を作るために、本来の裁判官たちが積む経験を地方支部でさせるなどと説明した。桂場の親心からの決断で、これを聞いた久藤は、自分たちの亡き恩師であり、寅子を法曹界へと導いた穂高重親(小林薫)が掲げた理想を桂場が継承していることに目を潤ませて感動。家庭局には寅子が不可欠だと異動に反対していた多岐川も、桂場の考えを理解し、快く旅立ちを見送るしかないと自分を納得させた。彼らの様子をそばで見守っていた家庭局長補佐の汐見圭(平埜生成)は「愛されてるな、佐田さんは」とポツリ。するとその横で小橋が「うらやましい」と独り言をこぼした。その声を聞いた上司の多岐川はほほ笑みながら小橋に歩み寄り、力強くハグ。小橋も多岐川の背に両手を回し、多岐川の思いを受け入れた。そして多岐川が大きく手を広げて家庭局の面々が輪になり、その中に寅子がすっぽり入って囲まれる微笑ましい展開でこの日のドラマは締めくくられた。
小橋は、寅子の明律大の同窓で、前髪がいつもピョコっとはねている見た目から、朝ドラファンの間で「発芽玄米」というあだ名で親しまれている。昔から嫌味なキャラクターで、寅子や仲間の女学生たちとしばしばぶつかってきた。卒業後に裁判官となり、戦後は司法省民事局民法調査室の同僚として寅子と再会。以来、家庭裁判所設立準備室から最高裁家庭局と寅子と一緒に異動してともに働き、嫌味っぽさは相変わらずだったが、第73話(10日放送)で逆上した離婚調停の相談者から寅子が刃物を向けられた時は、これまでのイメージと異なる優しさを見せ、小橋株が急上昇した。
前話に続き、この日も垣間見せた意外な一面に、多くの朝ドラファンが反応。SNSには「小橋が素直に」「ポツリもらしたひと言にめちゃくちゃぐっときてしまった」「なんか泣けたきた」「あんなにクソ野郎だったのにー!」「小橋がだんだんめんこくなってきた」「本当は根はめっちゃ良いさびしんぼうなんじゃん」といったコメントが並んだ。
また「学生の頃からうらやましいってずっと思ってたのかもしれないね…だからこその嫌がらせだったとか」「ようやくその感情を認めたか」「嫉妬してたのかなずっと」など、彼がこれまで寅子たちにしてきたことの根っこにある感情を読み取ったり、「素直に話して受け止めてくれる人がいるっていいな」「認めてくれる人がいて愛してくれる人がいていいなあ。私も小橋と同じ気持ちだ」と、小橋の目線でこの場面を見守っていたという視聴者も少なくなかった。
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