「光る君へ」“藤原伊周”三浦翔平「体力、気力、神経全て、命のエネルギー使い切った」

第39話の場面から。失意のなか、病に伏す藤原伊周（三浦翔平）（C）NHK

NHK大河ドラマ「光る君へ」の第39話が13日、放送され、最期を迎えた藤原伊周を演じた、俳優の三浦翔平からコメントが届いた。

平安時代を舞台に、「源氏物語」の作者として知られる紫式部／まひろ（吉高由里子）の幼少期からの生涯と、「源氏物語」の執筆や権力者、藤原道長（柄本佑）とのかかわりを軸に描く波乱の一代記。伊周は、道長の長兄で関白を務めた道隆（井浦新）の嫡男で、教養豊かな一方、尊大で人望に欠けるが、権力欲と執念深さだけは人一倍強い人物。亡き父の後を継いで、妹で中宮の座にあった定子（高畑充希）への一条天皇（塩野瑛久）の寵愛を頼りに実権を握ろうとしたものの、勢力争いで道長に敗れ、長徳の変の責任を問われて左遷された。のちに大赦で都に戻り、権勢を巻き返そうとするもうまくいかず、次第に道長やその周囲の人々を呪詛することに執念を燃やし始めた。しかし第38話（6日放送）で、第二皇子、敦成（あつひら）親王への呪詛にかかわったことが発覚して完全に失脚。この日の放送で、失意のなか、36年の生涯を閉じた。

三浦翔平　コメント

――藤原伊周を演じきった感想を

「煌びやかな若かりし頃からの落差、特に没落してからの芝居は、想像よりも非常にしんどかったです。

体力、気力、神経全て、命のエネルギーを使い切りました。

家族が一人、また一人いなくなっていくごとに伊周に辛い影を落とすことになっていき、呪詛することが唯一の拠り所になってしまった常軌を逸した伊周を、全力で演じる事ができたので、役者として楽しかったです」

――視聴者に向けてメッセージを

「伊周様はひと足先にお隠れになりましたが、まだまだ『光る君へ』の世界は続いていきますので、是非最後までお楽しみください」