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【イザ!パリ五輪】鈴木聡美 33歳本番直前、目からウロコの新ターン挑戦!「自分超え」で3大会ぶりメダル取り

iza(イザ!) / 2024年7月16日 12時0分

【競泳 国際大会代表選手選考会】女子200メートル平泳ぎ決勝 パリ五輪の切符を手にした鈴木聡美=東京アクアティクスセンター(撮影・沢野貴信)

日本の競泳史上最年長となる33歳でパリ五輪の代表に選出された鈴木聡美。五輪初出場となった2012年のロンドンでは100メートル平泳ぎで銅、200メートル平泳ぎで銀、そして400メートルメドレーリレーで銅と日本競泳女子では史上初の1大会3メダルを獲得、一気に注目を浴びた。しかし16年のリオデジャネイロ五輪はメダルなしに終わり、地元開催となった東京では代表落ち。雪辱を期す鈴木に気負いはなく、自然体で本番に向けて順調な調整を行っている。

代表選考会で自己新も大舞台を前に新たな取り組み

3月に行われた代表選手選考会では、100メートルで1分5秒91をマーク。自己ベストを更新し、年を重ねてもなお進化を続けてきた。進化の秘密は「変化を取り入れる」という考えにある。本番を1カ月後に控えた6月下旬にはターンする時の壁際の動作を修正することにチャレンジした。

きっかけはコーチの一言だった。壁を蹴りづらそうにターンしている姿を指摘され、それまでの両足を揃えるターンから、両足を肩幅程度に開いてターンするようにした。「一生懸命に蹴っているのに進んでいないようだった。開いた方がジャンプする時みたいに蹴れるようになった」と陸上で行うスクワットジャンプのトレーニングのイメージで強い蹴りを実現。記録も0.1~0.2秒程度の短縮に成功した。

直前でのフォーム変更にも「変化を怖がっていたら伸びない」と常に前向きに思えるようになったのは2023年の年明け。前年12月に行われた「ジャパンオープン2022」で50メートル平泳ぎでは優勝したものの、得意の100メートル、200メートルでは表彰台を逃した。「タイムが悔しかった」という苦い思いが残り、周囲のアドバイスに耳を傾けるようになった。結果はすぐに出た。3月のコナミオープンで、調子が思うように上がらないなかでも予想以上のタイムで泳ぐことができ「それが自信につながった」と振り返った。

強い信念がある。「日本にいる時のリズムを崩したくない。自然体で強化するには今までやって来た環境でやりたい」。本番に向けて早めに現地入りして調整する選手がいるなかでも、国内での調整にこだわっている。

チーム最年長の「背中を見て感じてもらいたい」

代表選手選考会ではロンドンからともに戦ってきた1歳年上の先輩、入江陵介が代表権を逃し、涙する場面もあった。「話しかけたら私の方が泣いちゃいそうだった」と声をかけることができなかったという。入江不在となった競泳陣では最年長となるが「(性格的に)引っ張っていくタイプではないので、背中を見て感じてもらいたい」と行動で後輩たちにゲキを送るつもりだ。

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