羽生善治九段、ウサギ暴行事件に悲痛「小さな尊い命がたくさん奪われてしまいました」

羽生善治九段

日本将棋連盟会長の羽生善治九段が24日、自身の公式X（旧ツイッター）を更新。「ウサギの島」として知られる広島県竹原市の大久野島でウサギ1匹を蹴ったとして、動物愛護法違反の疑いで会社員の男が現行犯逮捕されたというニュースに、悲痛な思いをつづった。

ショッキングなこの事件に対し、羽生九段は「小さな尊い命がたくさん奪われてしまいました。警戒心の強いうさぎが、大久野島で今まで出会って来た人間との交流があるからこそ怯えず、信頼して近寄って来てくれたであろうに」とやりきれない気持ちを吐露。「そのうさぎさん達の瞳に、最後に映ったのがこの様な惨い苦しみだと思うとやりきれない思いです」と無念さをつづった。

羽生九段の妻、理恵さんは「うさぎファース党（ファースト）」の精神でウサギを愛していると公言。羽生九段も飼っているウサギの誕生日にXで「我が家に来てくれてありがとう。うちの天使です」と改めて紹介するなど、夫婦はウサギ愛好家として知られている。

産経ニュースによると、蹴られたウサギはその後死んだ。また、環境省中国四国地方環境事務所や広島県警竹原署への取材として、昨年11月26日から今月12日にかけ、計77匹のウサギが骨折やけがなど不自然な状態で死んでいるのが断続的に確認されたという。

ネットでは、容疑者を取り押さえて通報したのが、大久野島で2000年からウサギを撮影している写真家の中村隆之さんと麿矢さん夫妻だったことにも注目。2人のXアカウント「うさぎ写真家　uta」は7.2万人のフォロワーを抱え、同アカウントでも22日、「昨日の夕方、大久野島のうさぎを蹴り殺した犯人を現行犯で取り押さえました」と報告し、詳細を伝えていた。