フジテレビやり直し会見、日枝久相談役は出席せず

フジテレビ

23日に引退を表明した元タレント、中居正広さんと女性とのトラブルにフジテレビ社員の関与が報じられた問題で、同局は27日午後4時からオープンな形式での記者会見を行った。会見への出席が注目されていた日枝久取締役相談役は出席しなかった。

遠藤龍之介副会長は、日枝相談役がなぜ出席していないのかを問われ、本件について同氏とも相談していると明かしたうえで、「それぞれの出処進退についてお話をした」としながらも明確に語ることはなかった。また、日枝相談役の進退に関する別の質問には「（同氏の発言）一つ一つについて開陳するのはご容赦ください」と断りつつ、「全ての常勤役員が速やかな形で責任を取る」と含みを持たせた。

同問題を巡っては、昨年12月に中居さんと女性のトラブルが週刊誌に報じられ、同局は社員の関与を否定。今月17日に、定例会見を前倒しする形で港浩一社長が会見を行ったものの、出席者を記者クラブに加盟する記者に限定したことや、動画撮影などを拒んだことなどで批判が集中。スポンサー企業のCM出稿差し止めが続出する事態となっている。

27日の会見には同日付で辞任する港社長と嘉納修治会長のほか、同局の清水賢治新社長、遠藤副会長、親会社フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長が出席。午後4時から参加メディアを制限せず映像撮影可能な形式で実施している。同局は、出席者紹介と一連の経緯説明までは生中継・生配信が可能だとし、質疑応答については被害女性らの「プライバシー侵害の恐れがある発言」などへの対策として生中継・生配信は控え、10分遅れの時間差をつけて放送・配信するよう要望。会見の「終了時間は設定していない」という。