イチロー氏「51」永久欠番に マリナーズの発表に米ファン「完全に値する」「むしろ遅いくらい」「ランディ・ジョンソンと同時欠番にすべき」

マリナーズ時代のイチロー氏＝東京ドーム（撮影・今野顕）

米大リーグのマリナーズは21日（日本時間22日）、同チームなどでメジャー通算3089安打をマークし、米野球殿堂入りが発表されたイチロー氏＝本名鈴木一朗＝が2001年の入団時から背負っていた背番号「51」を永久欠番にすると発表。SNSには、現地ファンからの祝福の声などさまさまな反響が寄せられている。

01年にマリナーズでメジャーデビューしてから10年連続で200安打以上を達成し、04年にはシーズン最多262安打を放ってメジャー記録を樹立するなど、さまざまな偉業を成し遂げてきたイチロー氏。この日は99.7パーセントという高い得票率で、日本人として初めて米国野球殿堂のメンバーに選出された。マリナーズは、19年に同チームで引退するまで14シーズンにわたり在籍した同氏の功績をたたえ、公式SNSで「8月9日に、イチローの『51』は正式に永久欠番となる」と発表した。

これを受けリプ欄には、現地ファンから英語による祝辞が殺到。「イチローは永久欠番に完全に値する」「（同じくマリナーズで活躍後、殿堂入りしている）ケン・グリフィーJr.とエドガー・マルティネスよりも好きになる選手が出るとは思わなかった」「むしろ決定が遅いくらい」「8月9日の試合はSold outになるな」「絶対に表彰式を見に行く」「全球団共通で欠番にしてもいい」といった声が続々と寄せられた。

一方で、マリナーズの「51」番といえば、サイ・ヤング賞を5度受賞した剛腕、ランディ・ジョンソン氏も10シーズンにわたり同チームで着用。その後、99年に移籍したダイヤモンドバックスでも同じ番号を背負い、02年に24勝（5敗）を挙げて最多勝を受賞。10年に引退発表後、15年に殿堂入りし、ダイヤモンドバックスはジョンソン氏の「51」番を欠番に指定した。マリナーズファンからは今でも絶大な人気を誇っていることから、同リプ欄には「もう一人のマリナー（マリナーズの一員）を忘れたの？」「イチローとランディにシェアさせてほしい」「ビッグ・ユニット（「巨大な物体」を意味するジョンソンの愛称）とイチローを同時に欠番にすべき」「ジョンソンはいま泣いている」といった意見も多数集まっている。

ちなみにMLB.jpによると、マリナーズは永久欠番の基準について、「マリナーズに5年以上在籍した殿堂入り選手」か「マリナーズでキャリアの大部分を過ごし、殿堂入りに迫った選手」を挙げている。