朝ドラ「虎に翼」花江ちゃん（森田望智）の「おやめなさい！」に絶賛の声 SNS「決断は子供がすべきじゃない」「よく言った！」

（左から）佐田優未（竹澤咲子）、猪爪花江（森田望智）（C）NHK

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第74話が11日、放送され、ヒロイン佐田寅子（伊藤沙莉）とともに新潟に転居するかの決断を、娘の優未（竹澤咲子）にさせなかった義姉の猪爪花江（森田望智）に、視聴者から絶賛の声が上がった。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。ドラマは現在、第15週「女房は山の神百日の位？」（第71～75話）が放送されており、寅子が新潟地家裁三条支部への異動の内示を受け、この日の放送で、猪爪家で家族会議が開かれた。寅子は、「家庭裁判所の母」などともてはやされ、常に多忙で、いつの間にか家庭を顧みなくなっていた。猪爪家では小さいことが積み重なり、家族たちの不満がたまっていた。

ある晩、帰宅した寅子は、家の中の笑い声を耳にして玄関の隙間から部屋をのぞいた。そこにはいとこたちとカルタ遊びをして子供らしくはしゃぐ優未の姿があり、花江や直明の言葉の意味をようやく実感した寅子の目から自然と涙がこぼれた。家族同然の付き合いをしているすし職人見習いの道男（和田庵）からも非難された寅子は、家族と正面から向き合うために家族会議を開催。そのなかで、花江は、新潟には家族全員でついていくと切り出した。すると、直人（琉人）ら子供たちから寅子への不満が噴出。寅子はその言葉を素直に受け止め、花江たちは新潟に来なくてもいいと話した。しかし、優未を連れていくという寅子に、弟の直明（三山凌輝）たちは「それはダメだよ」と大反対。猪爪家の家族とともに過ごすことが、優未にとっても幸せなことだと寅子も理解しているが、「でも…」とさみしそうな表情を浮かべた。すると、道男は「優未に決めてもらおう」と提案。直人たちもそれに賛同したが、花江が「おやめなさい！」とピシャリ。「そんな決断、優未にさせないで」「この決断の責任はトラちゃんが追うべきよ」と促し、寅子は花江の気遣いに感謝した。寅子は優未に「今までダメな母親でごめんなさい」と頭を下げ、「お母さんのワガママと勝手でしかないんだけどね…。お母さん頑張るから、生まれ変わるから。だから、一緒に新潟についてきてください」と頼んだ。母のお願いに、優未は「はい」と即答した。

まだ幼い優未に、重要な決断をさせなかった花江を多くの視聴者が称賛。SNSには「今日の朝ドラ、花江さんの『おやめなさい！』がかっこよすぎた。決断は子供がすべきじゃないよね」「子供に決断させないという判断をする花江が聡明すぎる」「優未に決断させなかったのはさすが花江ちゃんだ」「ほんとに、花江ちゃんがいてくれてよかった（泣）」「花江ちゃん、よく言った！」といったコメントが寄せられた。