「ブラジリアンミク」きっかけ？初音ミクの“ご当地”イラスト、各国から投稿続々

「電子の歌姫」初音ミク

世界中のイラストレーターがバーチャル・シンガー「初音ミク」のイラストをX（ツイッター）に続々と投稿している。各国の特色や民族衣装を取り込んだデザインは日本でも「さすが世界の歌姫」「オタク文化が世界共通語になってるんだ！」と好評だ。

初音ミクは青緑色のツインテールが特徴的な少女。歌声合成ソフトのキャラクターとして登場し、日本のポップカルチャーを代表するまでに成長した。

今回の“ご当地ミクさん”のブームは、海外のXユーザーが日本時間18日ごろに「brazilian miku（ブラジリアンミク）」のイラストを投稿したのがきっかけのようだ。小麦色の肌になった初音ミクがカナリアカラーのシャツを着たデザインが評判を呼び、閲覧回数は26日午後4時までに1億回を超えた。

ほかのイラストレーターも自作の「ブラジリアンミク」を投稿したが、この動きが各国に波及。メキシコ、ペルー、ベネズエラ、チリ、アルゼンチンなどの中南米だけでなく米国、アジア、欧州にまで拡大した。ベトナムの民族衣装を纏った“アオザイミク“や、トルコの民族衣装でアイスクリームを売る“トルキッシュアイスクリームマンミク”など、工夫をこらしてお国柄を表現するのがトレンドのようだ。

日本でも「ミクさんも民族衣装も素敵」「どんな格好してても髪の色とヘアスタイルでミクさんだってわかるの、デザインの勝利だな」などとブームを歓迎して盛り上がり、自らブラジリアンミクを描いたりブラジリアンミクの歌を作ったりするXユーザーも現れた。また、国境や肌の色にとらわれないボーダレスのコンテンツだと、改めて初音ミクを高く評価するコメントも多かった。