「あの子の子ども」福（桜田ひより）の父（野間口徹）の発言に賛否の声「考え方特殊すぎ」「完全におかしいって訳でもない」「演技上手い」

「あの子の子ども」第9話場面写真 （C）カンテレ

女優の桜田ひよりが主演を務める連続ドラマ「あの子の子ども」（カンテレ・フジテレビ系、火曜後11・0）の第9話が27日に放送され、同級生の子を妊娠してしまった高校2年生、川上福（桜田）の父、慶（野間口徹）が口にした言葉に、視聴者から賛否の声が上がった。

第47回講談社漫画賞・少女部門（2023年度）を受賞した蒼井まもるさんの同名少女漫画が原作の連ドラ。「高校生の妊娠」をテーマに、妊娠が発覚したことで日常がガラリと変わってしまった高校2年生カップル、福と月島宝（細田佳央太）を描く。

この日の放送で、娘の妊娠を知った慶が海外赴任先から帰国。放課後、福が帰宅すると、自宅に穏やかな笑みを浮かべる慶と、母親の晴美（石田ひかり）、そして宝と彼の母の直実（美村里江）がいた。慶は開口一番、高校生の2人を叱るでもなく、ただ優しく、福に今の気持ちを問いかけた。前日に同じ質問をした宝と「1つの答え」を出していた福は、覚悟を決めて「産みたい」と答えた。

緊迫する空気のなか、慶は怒り心頭で取り乱すと思いきや、「そういう子なんですよ、昔から」と理解を示し、「いいよ。産みなさい」。しかし、2人がまだ高校生であることを理由に、子供を養っていくことはできないと諭した。宝は子供を特別養子縁組に出すことも考えていると伝えようとしたが、慶は法律上は禁止されていないが、家裁に認められた判例はないと言及。意味が分からず混乱する宝に、「特別養子縁組だよ。私たちと君たちの子と」と語りかけ、「ただ、養子縁組なら大丈夫らしい」と教えた。慶は、生まれてくる子供は福の弟か妹として不自由なく自分たちが育てると主張し、さらに宝に「今日をもって娘とは別れてもらう」と告げた。

慶の考えに、晴美と直実も怒り心頭。夫婦でありながら何の相談も受けていなかった晴美は慶と離婚し、自身が子供の親権を代行すると怒りを爆発させた。貯金で暮らしていくという晴美に、慶は「俺が稼いだ金だろうが！　この家も…」と声を荒らげるが、直実は婚姻中に築いた財産は夫婦が共有するものだと援護射撃。追い込まれた慶は、父親か宝のどちらかを選ぶよう福に指示した。福はどちらも嫌だと躊躇（ちゅうちょ）したが、選ばなけばいけないのなら「宝」だと返答。激怒した慶は、家から出ていくよう命令し、宝の前で「彼は無傷で逃げられるんだよ、いつでもお前から」と言い放った。この言葉に、直実は、逃げて欲しいが、息子は絶対に逃げない、自分がそんな子供に育ててしまったと主張。川上家を出て行った直実を宝と直美が追いかけるなか、慶はひとりうなだれた。

愛する娘のことを考えたうえでの慶の言葉に、視聴者からさまざま意見・感想が寄せられた。SNSには「ちょっと先回りして考えて暴走しすぎ」「福パパ…考え方が特殊すぎて…」「言うことも分かるんだけど、言い方もあるよなあ、誰もが正しくて間違ってる」「お父さんの言うこともわかる」「完全におかしいって訳でもないのよなぁ」「父親に文句言ってるやつは、産んだことないやつ」「父親、モラハラ系でムカついたけど、一番現実的には考えてはいるよね」などの声が続々。また、こういった役をやらせたらピカイチの野間口の演技に「福のお父さんやばいな。なんか冷静たんたんと話してる怖さあるな。野間口さんの演技上手いな」といったコメントもあった。