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あいまいな「地震予知」に情報の価値なし Xのデマ拡散、単語のミュートで対策

iza(イザ!) / 2024年8月9日 18時40分

宮崎県で震度6弱を観測した地震で、気象庁は南海トラフ地震臨時情報を発表した=8日午後、東京都港区(斉藤佳憲撮影)

宮崎県南部の日向灘を震源に発生した最大震度6弱の地震に伴い、気象庁が南海トラフ地震臨時情報(巨大地震情報)を初めて発表したことを受け、SNSに、科学的根拠にとぼしい情報が拡散されている。同庁などはデマに注意し、誤った情報を拡散しないよう呼びかけている。

日時と場所を特定した地震予知はデマ

地震が発生した翌9日、南海トラフ巨大地震が8月中ごろに起きるとする投稿がX(旧ツイッター)上にあふれた。多くのユーザーは、災害時にあふれるデマの一種と受け流したようだが「お盆の帰省は見合わせようか」と不安を書き込む人もいた。

同庁は、地震が起こる時、場所、大きさを高い精度で予測することが重要であるとし、公式サイトで「(時)一年以内に、(場所)日本の内陸部で、(大きさ)マグニチュード5の地震が起こる」といったあいまいな予測に情報としての価値はないと見解を示した。また「(時)一週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する」などと特定する必要があるものの、現在の技術ではそこまで高い確度で地震を予測することは難しいとし、「一般に、日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます」と強調した。

コミュニティノートに反発するユーザーも

8日から9日にかけては、地震予知だけでなく、人工地震や地震雲など、地震のたびにSNSを騒がせる「定番ねた」も見られた。Xには真実性が疑われる書き込みや写真に対して客観的な資料を提示する「コミュニティノート」という仕組みがあり、科学的根拠が薄い投稿に注意を促したが、「コミュニティノートが正しいとは限らない」「何かを隠そうとしているのではないか」と一部のユーザーが反発。デマの拡散は止まらなかった。

うっかりデマ拡散の手助けをしてしまわないために、特定の単語を含む投稿がタイムラインに表示されないよう設定することもできる。

パソコンの場合は、Xのホーム画面の左下にある丸いアイコンをクリック、スマホアプリの場合はユーザーアイコンをタップして「設定とプライバシー」から「プライバシーと安全」の項目を呼び出す。その後は「ミュートとブロック」から「ミュートするキーワード」へと進み、「+(プラス)」ボタンを押して非表示にしたい単語を入力する。

ミュートは「通知とホームタイムライン」のみに適用され、検索画面などには適用されない。見たくない単語を完全に非表示にできるわけではないが、不意に目にする機会を減らすことはできる。

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