ピーコさん訃報に放送作家の鈴木おさむ氏「SMAP×SMAP」で受けた恩を振り返る 元フジアナの山中秀樹氏、長野智子氏らからも悼む声

ピーコさん（撮影・桐山弘太）

タレントでファッション評論家のピーコ（本名・杉浦克昭＝すぎうら・かつあき）さんの訃報を受け、親交のあった著名人から悲しみの声が寄せられた。

ピーコさんは9月3日、敗血症による多臓器不全で死去。79歳だった。20日夜、テレビやネットのニュースで報じられると、SNSでは「ピーコさん」がたちまちトレンド1位に。放送作家の鈴木おさむ氏は自身のX（旧ツイッター）を更新し、「ピーコさん。SMAP×SMAPでも沢山沢山沢山お世話になりました。番組がとてもしんどい時に、助けてくれたことも忘れません。ご冥福をお祈りいたします」とポストし、生前に受けた恩を振り返った。

元フジテレビでフリーアナウンサーの山中秀樹は、「フジテレビの朝の番組のコメンテーターをやっていた頃に、番組終わりに時々アナウンス室に顔を出して雑談していた。ある時、何がきっかけだったか覚えてないが、自ら義眼を外してみせた。『痛くもなんともないのよ』と事もなげに言うのだがあれには驚いたなあ」「ピーコさんとは、西麻布のワインバーでたまに顔を合わせることがあった。『ピーコのファッションチェック』のコーナーが人気だった頃、たまたま居合わせた女性客から『私の服装どうですか？』と聞かれていたが、嫌な顔もせず、短く指摘していた。苦労人だけあって、優しい人だった」と在りし日の思い出を明かした。

同じく元フジテレビでフリーアナの長野智子は、「若い頃、たくさんのことを教えて頂きました。。感謝しかありません。ありがとうございました。。」と感謝の言葉をつづった。

ピーコさんと同じ双子タレントとして活動するお笑いコンビ、ザ・たっちのかずやは「ご冥福をお祈りします。大好きなピーコさん。本当に本当に残念でなりません。」と、相方のたくやは「ピーコさん　何度も共演させていただき、お世話になりました　辛口のダメ出しのようで、実はアドバイスをくれている、そんな優しいピーコさんが大好きでした　ご冥福をお祈りします」とその死を悼んだ。

ピーコさんは横浜市生まれ。アパレルメーカー勤務を経て、文化服装学院でファッションを学び、衣裳デザイナーとして活動。昭和50年、双子の弟の映画評論家、おすぎさんとともに「おすぎとピーコ」としてタレントデビューし、「笑っていいとも！」など多数のテレビ番組に出演した。ワイドショーなどのコメンテーターも務め、有名人や街角の人々の服装に辛口を交えてコメントする「ファッションチェック」が人気を博した。シャンソン歌手としても活動した。主著に「片目を失って見えてきたもの」「センスを磨く心をみがく」など。