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宮藤官九郎×渡辺大知インタビュー後編「第7、8話は演出したくなかった」そのワケは… テレ東「季節のない街」ネタバレ満載トーク

iza(イザ!) / 2024年6月8日 1時18分

テレ東の連ドラ「季節のない街」で企画・脚本・監督を務めた宮藤官九郎さんと出演した渡辺大知(撮影:中川容邦)

脚本家、宮藤官九郎さんが企画と監督も兼ね、池松壮亮、仲野太賀、渡辺大知が出演した連続ドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の最終回(第10話)が、6月7日深夜に放送された。放送開始前に行われた宮藤さんと渡辺を囲んだインタビューの様子は、「前編」として初回放送前日に公開したが、今回はその「後編」で、トークの中からネタバレを含む部分を“蔵出し”する。

宮藤さんが20代のころからずっと切望していた企画で、テレ東とディズニーの共同製作で実現した連ドラ。昨年8月に有料動画配信サービスの「ディズニープラス」で先行配信され、今年4月5日からテレ東で放送されてきた。

作家、山本周五郎の同名小説を原作に、誰もがその日の暮らしに追われる裕福とはいえない街で、弱さやずるさを隠さずにたくましく生きる個性豊かな住人たちの悲喜を描いた物語。黒澤明監督が「どですかでん」(1970年)のタイトルで映画化したことでも知られ、今作では、12年前に起きた大災害を経て建てられた仮設住宅のある街に舞台を置き換え、現代の物語として再構築された。希望を失い、この街にやってきた主人公が住人たちの姿に希望をみつけ、人生を再生していく青春群像劇エンターテインメントだ。

一番やりたかったのは「勝手にハモんないでくれる?」

――第8話で、街の外にある小さな酒屋の青年、オカベ(渡辺大知)が、泉谷しげるさんの「春夏秋冬」を思いを寄せているかつ子(三浦透子)にギターの弾き語りで聞かせる場面が印象的でした。あの場面に込めた思いは?

宮藤「(ドラマのタイトルが)『季節のない街』だからということで(同じフレーズで始まる)『春夏秋冬』をオカベに歌ってもらうことは台本で決めてたんです。あれはどうしてもやりたかったし、もっと言うと一番やりたかったのは『勝手にハモんないでくれる?』っていうオカベのセリフのところだったんだけど。(会場爆笑)俺、自分の撮った演出回の時以外は、演出にまったく口を出さなかったんですけど、そこだけは(第8話の演出を担当した)横浜(聡子)さんに言いました。『全然愛情がないのが彼らしいと思うから、ちょっときつめに言ってもらうように演出してもらえますか?』って言ったら、間に合わなかったんですけど、もう(撮影済みの演技が)そうなってたんで、『あ、同じように思ってたんだ』って」

――渡辺さんはあのシーンをどんな気持ちで演じましたか?

渡辺「オカベはオカベで、こういう感じの歌として届けたいと思っていたら、(かつ子が勝手にハモるので)思ったのと変わってしまって、『ああ…変わっちゃった…』と。(会場笑)怒っているというよりは、『君のせいで、ちょっと…変わっちゃった』(会場笑)ということをちゃんと伝えるという感じでした」

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