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【イザ!パリ五輪】スポーツクライミング 17歳の年間王者・安楽宙斗金獲りへ!「ボルダー」「リード」「スピード」どう違う? ルール解説

iza(イザ!) / 2024年8月3日 12時0分

東京五輪のスポーツクライミング男子複合決勝に出場、躍動した楢崎智亜選手=令和3年8月(恵守乾撮影)

東京五輪から正式競技として採用されたスポーツクライミング。東京ではボルダリング(現ボルダー)、リード、スピードの3種目の複合で争われたが、パリからは種目が変更。スピードとボルダー&リードの2種目となった。日本からは男女各2人がボルダー&リードに出場。男子代表の17歳、安楽宙斗(そらと)がシニアデビューとなった2023年にワールドカップ年間王者となっており、金メダルの期待がかかる。その競技方法、ルールを紹介する。

再チャレンジ可能「ボルダー」&一発勝負「リード」

ボルダーとリードの2種目で構成されることになった複合は、ボルダーとリードが各100点ずつ合計200点で競われる。ボルダーは高さ約4メートルの壁に複数設定されたホールド(突起物)のある課題(コース)を制限時間内にいくつ登れたかを争う競技。与えられた課題最上部のホールドを両手で確実に保持すれば完登となる。制限時間内であれば何度でもチャレンジ可能で、4つある課題を1つ完登するとベーススコアとして25点が与えられる。同じ完登数の場合は、完登までのアテンプト数(トライ数)などが順位に影響してくる。

一方、リードは落ちたら終わりの一発勝負。ハーネスにロープをつけ、安全を確認しながら高さ15メートル程度の壁に設定されたホールドのあるルートを6分以内にどこまで登ることができるかを競う。ボルダー、リードともにほかの選手の競技を見ることはできない。

いかに速く登るかを競う「スピード」

単独種目となったスピードは、95度に前傾した高さ15メートルの壁に配置されたハンドホールドとフットホールドを使って、2人の選手が隣り合わせでいかに早く登り切るかを争う競技。まず予選のシード順を決める競技が行われ、2選手は左右のルートをそれぞれ1回ずつ2回挑戦し、タイムをもとに1対1の組み合わせが決定。予選では勝者7人と敗者で最も早いタイムの1人が準々決勝に進出する。準々決勝以降はトーナメント方式となり、金メダルが決まる。

日本からは4選手が出場

日本からは安楽、楢崎智亜(ともあ)、森秋彩(あい)、野中生萌(みほう)の男女各2選手が出場。すべてボルダー&リードにエントリーしており、スピードには日本人選手は出場しない。メダルの期待がかかるのは、17歳の安楽。2023年シーズンにシニアデビューするとW杯初優勝。ボルダーとリードの2種目で年間王者にも輝いた。また女子の野中は東京五輪でスピード、ボルダー、リードの複合競技で銀メダルに輝いた実力者だ。

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