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「光る君へ」で「望月の歌」トレンド入り 道長の心境にさまざまな解釈「一度では読み取れない複雑さ」「返歌で実資に諫めてほしかったのかも」との声も

iza(イザ!) / 2024年11月17日 20時45分

土御門殿で催された威子が中宮となったことを祝う宴で、満月を見上げながら歌を詠む道長(柄本佑)、右端にはまひろ(吉高由里子)の姿も(C)NHK

女優の吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合など)の第44話が17日、放送され、藤原道長が「望月の歌」を詠じるラストシーンに、多くの視聴者がひきつけられた。

平安時代を舞台に、「源氏物語」の作者として知られる紫式部/まひろ(吉高)の幼少期からの生涯と「源氏物語」の執筆や、権力者、藤原道長(柄本佑)とのかかわりを軸に描く波乱の一代記。この日の放送で、左大臣を務める道長は、病で目と耳が遠くなり、政務に支障をきたすようになった三条天皇(木村達成)の譲位を画策。帝もあの手この手で抵抗したものの道長の策に阻まれて断念。失意のなかで譲位した。その後を道長の孫である敦成親王(橋本偉成)が継ぎ、後一条天皇としてわずか8歳で即位。道長は摂政と左大臣を兼務したが、権力が集中しすぎていることを懸念する声が公卿からあがり、道長はその意見を汲み、摂政を長男の頼通(渡邊圭祐)に譲って両方の職を辞すると、19歳の四女、威子(たけこ、佐月絵美)を入内させた。三条院が42歳で世を去った翌年、道長の長女、彰子(見上愛)が太皇太后に、次女の妍子(倉沢杏菜)は皇太后に、そして威子が中宮の座についたため、道長は3人の后を自身の娘で占める盤石の体制が整ったが、当の娘たちは、自分たちが父の政の道具にされたことを嘆いていた。

道長の住む土御門殿で、威子が中宮となったことを祝う宴が盛大に催され、宴もたけなわというところで、道長が満月を見上げながら歌を詠んだ。「このよをば わがよとぞおもふ もちづきの かけたることも なしと思へば」。道長は学識豊かで一目置いている権大納言、藤原実資(秋山竜次)に返歌を求めたが、実資はあまりに優美な歌で返歌は詠めないと言い、代わりに列席する公卿や女房らに呼びかけて全員でこの歌を唱和した。月明かりに照らされた道長は満足そうに笑みを浮かべ、彰子の女房として末席にいたまひろに視線を送った。道長と目が合ったまひろは、目をかすかにうるませながら、複雑な表情を見せた。

実資が書き残した日記「小右記」に記された史実として伝わるエピソードだが、歌の解釈についてはさまざまな説があることから、今作の制作陣がどの解釈に基づいた描写をするか、ドラマが始まった当初から視聴者の注目が集まっていた。放送終了直後から、X(旧ツイッター)ではさまざまな感想が寄せられ、「望月の歌」がトレンド入り。「栄華を極めたのにふたりの笑みと潤んだ目がなんとももの悲し」「栄華を誇った歌にも聞こえるけど、兼家パパが死ぬ場面のリフレインに見えてしょうがなかった」「自分の境遇への幸福感と自分はやり切ったっていう満足感からの歌で、決しておごった感じではなさそうな」「『俺はまひろとの約束どおりてっぺんまで登ったぞ』とドヤ顔」「不安でいっぱいの道長様がせめてもの願いを込めた強がりの歌なのか、喜びと円満を詠んだ歌なのか」「一度見ただけでは解釈を読み取れない複雑さがあった」と思い思いの受け止め方が書き込まれた。なかには、「道長は、望月の歌を返歌で実資に諫めてほしかったのかも…」と深読みしたコメントも見受けられた。

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