藤田菜七子騎手が引退 競馬ファン「この結末は想像できなかった」「残念」と嘆きの声

引退を発表した藤田菜七子騎手（撮影・浅野一行）

日本中央競馬会（JRA）は11日、藤田菜七子騎手から騎手免許の取消申請があり、同日付で騎手免許を取り消したと発表した。

藤田を巡っては、調整ルーム内でスマートフォンの不適切使用問題が判明。騎乗停止処分を受けていた。産経新聞によると、JRAの騎手は競馬開催前に入室が義務付けられている調整ルームでは外部との接触できないように通信機器の持ち込みは禁止されている。しかし藤田は昨年、複数回、調整室で使用していたという。11日に藤田が免許取り消し申請を提出し、JRAが承認したため、藤田の引退が決定した。

突然の引退発表にファンも動揺。X（旧ツイッター）には「藤田菜七子の引退」がトレンド入りした。SNSには「もったいない」「残念すぎる」「女性としてたくさんの記録を打ち立ててきたのに…」「この結末は想像できなかった」と悔しがるファンが殺到。一方で騎乗停止処分が一転、引退となったことを不可解に感じる人も多く「JRAさん、ちゃんと説明してくれないと納得いかない」「処分されるのは仕方ないけど、辞めざるを得ないのは後味悪い」といったコメントも散見された。

藤田は2016年に騎手免許を取得。3月5日のデビュー戦では2着に入り、同年4月10日に初勝利を挙げた。8年間の騎乗で1着が166回、2019年には、コパノキッキングで重賞のカペラS（GⅢ）を勝利している。