朝ドラ「虎に翼」三山凌輝ロングインタビュー〈上〉BE：FIRSTメンバーは「ラフな感じですごく応援してくれています」

第41話で初登場した猪爪直明（三山凌輝）（C）NHK

現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、主人公、佐田寅子（伊藤沙莉）の弟、猪爪直明役を好演している俳優の三山凌輝が取材に応じ、役柄や作品への思いについて語った。その模様を3回にわたって紹介する。

朝ドラ「虎に翼」とは？

日本初の女性弁護士そして裁判官となった、三淵嘉子さん（1914-1984）をモデルに、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ1人の女性の骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が見事に解決されていく爽快感を一緒に味わえる朝ドラ。直明は、「トラコ」の愛称で親しまれる佐田寅子（ともこ）の弟で、帝大に進学するため親元を離れて岡山で学んでいたが、終戦を期に帰郷した。家族思いの優しい性格で責任感が強く、家計を支えるために大学進学をあきらめようとするなど、自分を犠牲にしようとするような一面もある。

「虎に翼」出演は応援してくれたファンへの恩返し

―出演が決まったときの心境は？

「ただただうれしかったという気持ちと、NHKの朝ドラという伝統のある作品に携わるのが自分の中で一つの目標でもあったのと、役者としてもすごく出演してみたかったです。僕の人生設計図の中で、役者としてもこのタイミングで出演させて頂けて『虎に翼』という作品が、自分にとってもすごく大切な作品になるだろうとクランクインする前から確信していました」

―周囲の反応は？

「やっぱり反響はすごかったですね。いろいろな方から声をかけていただきました。昔から応援してくれているファンの方からビックリされたり、すごく喜んでいただいた。俳優の三山凌輝としても注目頂けたタイミングで出演が決まって、すごく意味のある瞬間だったと思っています。ファンの人たちに対しても１つうれしい報告ができたので、恩返しできたという気持ちになれています。俳優としての未来を楽しみにしてくれていると声が多かったのが単純にうれしかったです。（BE：FIRSTのメンバーとして）アーティスト活動もしていますので、（俳優としても）見える形で『表現者としているんだぞ』というところを見せることができて、また改めて応援してくれるきっかけになるんじゃないかと思ってうれしかったです」

まるで本当の家族のような猪爪家

―BE：FIRSTのメンバーの反応は？

「ラフな感じですごく応援してくれていますし、撮影が忙しくてアーティストとしてのリハーサルに1回くらいしかいけないときもあったのですが、ほぼぶっつけ本番だったけど、合流出来たら、いつも通り変わらなくて、ありがたい関係だなと思いましたし、そういうところも僕たちの良さだと思います。ツアーでグループの活動を変わらずにやらせて頂けるというのはすごくありがたいですし、帰る場所があるというのも、僕の人生において新しい感覚でした。（BE：FIRSTは）特別な存在だと感謝しています」