「光る君へ」惟規（高杉真宙）突然の“退場”に「為時パパが不憫すぎ」「いとさんの嗚咽しんどい」「最後にまひろと賢子を結びつけて逝ったのか」

藤原為時（岸谷五朗）の腕の中で息絶える惟規（高杉真宙）（C）NHK

女優の吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」（NHK総合など）の第39話が13日、放送され、主人公、まひろ（吉高）の弟で、癒しキャラの1人として愛された藤原惟規（高杉真宙）が旅先で急病にかかり亡くなる展開に、多くの視聴者が涙を誘われた。

平安時代を舞台に、「源氏物語」の作者として知られる紫式部（まひろ）の幼少期からの生涯と、「源氏物語」の執筆や権力者、藤原道長（柄本佑）とのかかわりを軸に描く波乱の一代記。下級貴族、藤原為時（岸谷五朗）の家に生まれた惟規は、姉と違って幼いころから読み書きがあまり好きではなく、出世欲にも乏しかったが、ひょうひょうとした性格で、家族思いの優しい青年として描かれてきた。まひろとは互いに正直に心の内をさらけ出せる関係で、高級貴族が本心を隠して腹を探り合う宮廷内の政治劇のなか、2人がざっくばらんに話す場面は、多くの大河ファンの癒しとなっていた。

この日は冒頭場面から大活躍。まひろや為時、乳母のいと（信川清順）ら家族そろっての会話で、まひろの娘、賢子（南沙良）が、道長との間の不義の子であることを暴露して、その事実を知らなかった為時を驚かせたほか、従五位下に昇進。彼の出世を信じ、赤い束帯を用意していたいとに感激し、目を潤ませながら抱擁を交わした。そして春の除目で越後守に任じられた為時とともに内裏を訪れ、道長に礼を述べると、姉を末永くよろしくと伝えた。また、物語作家として忙しく働くあまり、賢子との関係が冷え切っていることに悩むまひろに、かつてまひろと為時の関係が悪化していた頃のことを引き合いに出して、賢子との仲もいずれよくなるのではないかと励ました。

そして宮仕えで京を離れられないまひろに代わり、失恋の気分転換も兼ねて為時の越後行きに随行するも、途中で激しい腹痛に襲われた。越後の国守館まではなんとかたどり着いたが、薬師（医師）の到着を待たず、辞世の歌をしたためている途中であえなく息絶えてしまった。

突然すぎる死に、視聴者の間で衝撃が走り、SNSには、「え？」「そんな…書きながら…あっという間に…」「嫌だよ惟規いかないで」「なんで！？なんでよ〜（号泣）」「癒しの1人が…」といった悲しみの声が続々と集まった。

腕の中で息子を看取った為時、京で訃報を知らされ嗚咽するいと、届いた辞世の歌を読み解き、こらえていた涙があふれ号泣するまひろ、そんな母の背を優しくさすって慰める賢子ら、家族たちの反応はさらにファンの涙を誘い、「自分の息子看取らねばならないなんて」「為時パパが不憫すぎる」「いとさんの嗚咽しんどい」「最後にまひろと賢子を結びつけて逝ったのか…」「惟規の死でまひろと賢子の心が通い合うなんて、辛すぎる」などのコメントも寄せられた。

このほか、序盤の大活躍が死の予兆ではないかと受け止めていた視聴者も少なくなく、「そういう遺言みたいなこと言わないで」「すべてのシーンがフラグに見えて辛い」との書き込みも見受けられた。