朝ドラ「おむすび」あらすじ12月6日第50回 炊き出しで人手が足りない…結（橋本環奈）に聖人（北村有起哉）が孝雄（緒形直人）プッシュ

（左手前から時計回りに）米田聖人（北村有起哉）、福田康彦（岡嶋秀昭）、若林建夫（新納慎也）佐久間美佐江（キムラ緑子）、米田結（橋本環奈）、明石太一（堀内正美）、真由美（パピヨンズちよこ）、佐久間義之（宇仁菅真）、高橋要蔵（内場勝則）（C）NHK

NHK連続テレビ小説「おむすび」（総合など）第10週「人それぞれでよか」（第46～50回）の第50回が6日、放送される。

平成元年生まれのヒロイン米田結（橋本環奈）が、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。

「おむすび」第10週「人それぞれでよか」振り返り（ネタバレ）

2007年7月、結たちが暮らす神戸・さくら通り商店街で、夏休み恒例の子供向け防災訓練が行われることになった。栄養士を養成する専門学校に通う結は炊き出し隊長として参加。担任の桜庭真知子（相武紗季）に相談すると、栄養士の基本になる「大量調理」を学ぶ機会として、授業で炊き出しの献立を作ることになった。

結は、献立の参考にするため、阪神大震災後に避難所生活を経験した商店街の人たちを取材。当初、食物繊維不足で高齢者や子供、女性のなかに便秘に苦しめられた人もいて、そんな彼女たちを靴屋の渡辺孝雄（緒形直人）が救ったことを知った。孝雄は震災で一人娘を亡くし、心を閉ざしていたが、避難所の窮状を知って自宅に買い置きしてあった大量のわかめや豆などを持参。娘を助けてもらったパン屋の佐久間美佐江（キムラ緑子）は涙を流して孝雄に感謝したが、娘の死で生きる気力を失っていた孝雄は、危険だと周囲が止めるのも聞かずに自宅へ戻っていった。

07年、結の姉で古着バイヤーの歩（仲里依紗）は、父の聖人（北村有起哉）が修理を頼んでいた靴を孝雄から渡された。きれいに生まれ変わった靴を見て、職人としての孝雄の腕を知った歩は、中古の靴を仕入れて孝雄がカスタムしたものを販売するという手法を思いつく。すぐに持ちかけ、孝雄に断られてしまったが、歩は諦めていなかった。

結はその後の追加取材で、福岡・糸島から駆けつけた祖父の永吉（松平健）が、物資が届きにくかった当時の避難所のため、食材集めに奔走していたことを知った。被害の少なかった周辺地域の人たちが、手助けしようと被災地に行ってもかえって迷惑になってしまうのではないかと躊躇（ちゅうちょ）していたこともわかり、市の呼びかけで、以降、若い人たちが食材を届けてくれるようになったという。

結が帰宅すると、歩が孝雄にカスタムしてもらうために集めた大量の中古靴を整理していた。「何かに集中しているとちょっとは気持ちが軽くなる」と孝雄の心情を思いやる歩。母、愛子（麻生久美子）が「ナベさんがやる気になったら、美佐江さんと仲直りできるかもね」と言うと、聖人が、震災の1年後、突然孝雄が商店街にアーケードを作ろうと声をあげ、美佐江と協力して完成させた経緯を思い出した。しかし完成後、孝雄は再び心を閉ざして美佐江と仲違いしてしまった。結は美佐江の家を訪ね、孝雄との仲直りを持ち掛けた。美佐江は「大人はそう簡単じゃない」と反論しながら、震災で兄夫婦を亡くしていたことに言及。死んだ人間は戻ってこないが、自分たちはそれでも生きなければならないとし、「そやから、あの人見とうとイライラすんねん」と不満を口にした。帰宅した結は、美佐江の兄夫婦が地震で亡くなっていたことを聖人と愛子に話した。当時、美佐江はずっとそのことを黙っていたという。結は辛いことを思い出させてしまったかもしれないと落ち込んだ。