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慶大・清原正吾 きょう運命のドラフト センスと努力でブランク跳ねのけ、父・和博氏と同じプロへの吉報待つ  

iza(イザ!) / 2024年10月24日 10時1分

試合後、スタンドに手をふる慶大・清原正吾

プロ野球のドラフト会議が24日に東京都内で開かれる。即戦力として期待される関大・金丸夢斗投手、明大・宗山塁内野手らとともに指名の行方が注目されるのが慶大の清原正吾内野手だ。父は西武、巨人、オリックスで活躍し、プロ通算2122安打、525本塁打をマークした和博氏。清原はその背中を追い、プロ入りを目指している。

先月12日にドラフトに指名されるために必要なプロ志望届を提出。4年となり、春季リーグ戦から主軸としてチームをけん引してきた22歳は、現在開催中の秋季リーグで公式戦初本塁打を放つなどアピールしてきた。

しかし順風満帆な野球人生を送ってきたわけではない。小学3年で野球を始めたが、父の事件が影響したせいか、中学からは野球を離れた。中学ではバレーボール、高校ではアメリカンフットボール部に所属。それでも野球への思いは残っていた。大学で野球がやりたい―。再挑戦を決めた清原は、慶大野球部の堀井哲也監督と知り合いだった巨人の打撃コーチを務めた内田順三氏と和博氏と3人で野球部のグラウンドを訪れ、直接熱意を伝えた。

当時、慶大野球部のコーチを務めた上田誠氏(現四国アイランドリーグ・香川オリーブガイナーズ球団代表)は、清原が通う慶応高(神奈川)の野球部前監督で教諭だった。そこで上田氏は、清原が高校で所属していたアメリカンフットボールの監督に相談。監督は清原の人柄を絶賛しただけでなく、「アメフトでも日本代表を狙えるような逸材」と運動能力の高さを認め、野球部での活躍にも太鼓判を押した。堀井監督と上田氏も、清原のようなブランクのあった選手が大学で活躍したら、野球の可能性が広がると期待し、入部を了承した。

とはいえ、6年のブランクは大きかった。並外れた運動神経もあって、守備は無難にこなしたが、実戦から離れていたため、走者に出ても「ライナー性の打球で飛び出し、アウトになることもあった」(上田氏)。そして最も苦戦したのが打撃面。速球こそ対応できても、変化球に苦しめられ、克服のために何度もバットを振る日々が続いた。やがて清原の成長を感じ取った上田氏は、堀井監督と相談して東海大との2軍戦に帯同させると、試合で特大の本塁打をたたき込み、周囲を驚かせた。

慶大では清原のように高校野球を経験せずに野球部の門をたたく選手はこれまでもいた。しかしレギュラーを獲得する選手はほとんどいなかった。「うまくいけば4年生でリーグ戦に代打で出られたらいいと(堀井)監督と話していた。レギュラーまで行けたのは、彼が着実に成長してきた結果」。上田氏は、父の“七光り”ではなく、清原自身の努力の賜物だとほめた。

運命の1日。父、和博氏はPL学園高(大阪)で1年から5季連続甲子園に出場し、あこがれの巨人に指名されることを夢見たが叶わず、大粒の涙を流した。あの日から39年。清原ジュニアとして注目を集めるなか、自らの力で手繰り寄せたプロへの道。吉報は届くのか―。


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