【ピクトグラムで“おもてなし”?】 ~東京都長期ビジョンを読み解く!その10~
Japan In-depth / 2015年3月8日 23時0分
「おもてなし・・・お・も・て・な・し」
滝川クリステル氏のこの言葉。ホスピタリティを示すこの言葉は多くの人の心に響いた。日本人の良さやアイデンティティーを再認識させた。そして言霊のように日本人の心に記憶され、深く記憶に刻まれた。
そう、あたかもあの一言が五輪を呼び寄せたかのような。そして、彼女が勝利を招いた女神のように感じるのは私だけではないだろう。
今回は、政策指針3「他言語対応の推進により、すべての外国人が快適かつ安心して滞在できる都市の実現」について考えたい。将来像は「外国人旅行者の基本的ニーズが充足し、快適かつ安心して滞在できる都市が実現している」といったものだ。
交通機関の各主体間における多言語案内表示・標識の統一性・連続性への配慮、翻訳文言の共通化の改善、都営バス車内に他言語対応の液晶モニター設置、観光案内サインの設置といった事項がそれぞれ完了することが目標とされている。
そして、この指針では「ピクトグラム」が紹介されている。ピクトグラムとは何か。「絵文字」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つである(wikipediaより)。
事例としてはこういったものがピクトグラムにあたる。
そう、視覚的な図によって訴えたもので、人は見ただけで、直感的に理解ができるようになる。日本では東京五輪で初めて使用され、その後広まってきた。トイレや非常口、禁煙など、みなさんも意識してみればたくさん見つけられるだろう。
2020 年オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会でも、空港、旅客線ターミナル、鉄道、バス、タクシーなどにおける現状と課題が議論され、今後の活用がうたわれている。今回の政策指針では、日本語、英語、ピクトグラムを中心として対応していくことが記載されている、とても素晴らしい活動だ。
さらに、ピクトグラムのように、情報をわかりやすく、人に伝える形で視覚化した「インフォグラフィック」については、様々な動き(Code For TOKYO)が若者の中から出てきている。しかし、外国人はどこまで意識しているのか。私が海外にいた時は意識していたし、とても助けられたものだがはたして東京ではどうか。
実は、外国人に案内所の前で「案内所はどこですか?」と聞かれたことがなんどもある。ピクトグラムを知らない人もいたし、施設の形状、光の角度、周りとの調和でピクトグラムが見えなかった場合もあった。
彼ら・彼女らがより意識できるよう、さらなる工夫が必要だろう。観光客は認知しているのか、どれくらい認識しているのか、そしてどれくらい見つけやすいのか。そこがわからないと私はそれ以上の事は言えない。東京都の取組に期待したい。
(この記事内にはリンクが埋め込まれています。それらを開くには、Japan In-depthのHPにて記事をお読みください。 http://japan-iondepth.jp )
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
外国人のタクシー・バス運転手増へ、2種免許20言語で受験可能に…ドライバー不足深刻化
読売新聞 / 2024年9月16日 9時50分
-
ハンズフリーの音声AI通訳「Talk-Trans」をリリース!
共同通信PRワイヤー / 2024年9月5日 16時30分
-
訪日外国人増加の成田空港で防災訓練 ピクトグラムなど活用
チバテレ+プラス / 2024年9月4日 17時42分
-
[株式会社PWAN][電子多言語防災ガイドブックリリース]ホテルのWi-Fiキャプティブポータルに災害時の防災マニュアルを電子多言語防災ガイドブックとして導入
PR TIMES / 2024年9月2日 13時45分
-
北海道エアポート、新千歳空港 Web サイトを WOVN.io で多言語対応
PR TIMES / 2024年8月28日 13時40分
ランキング
-
1解雇規制、対中外交で論戦=自民総裁選、9候補が街頭演説―東京
時事通信 / 2024年9月19日 21時17分
-
2維新、兵庫知事に辞職求める=独自候補も選択肢
時事通信 / 2024年9月19日 20時51分
-
3「ジェネリック医薬品を選ばないと自己負担額がアップ」知らないと損 10月から変わる医薬品制度
BSN新潟放送 / 2024年9月19日 21時56分
-
4袴田さん再審判決前に集会=姉「巌は無罪」、法改正訴え―東京
時事通信 / 2024年9月19日 19時34分
-
5不信任案可決で斎藤知事「状況招いたのは私に責任」 今後の判断「しっかり考える」
産経ニュース / 2024年9月19日 18時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください