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[渋谷真紀子]【薬・酒・暴力から子供を救え!】~演劇で実現する安全な居場所作り~

Japan In-depth / 2015年3月19日 23時0分

「どう生きたいかなんて考える必要ない、どう生活するかが大事なんだから。」これも台詞の一部です。この演劇グループは、「権力」「負の連鎖」等のキーワードを元に、彼らの実体験や主張を演劇で表現しています。先生はこう言います。

「彼らに選択肢はなく、どう思うか考えるか、どうしたいかをまともに聞いてくれる大人がいない。だからこそ、私は何でも聞いて、それを一緒に考えて、彼らにとっては日常である社会的犠牲に自ら立ち上がる言葉と行動する機会を創っているの。初めは悲観的な子が多いけれど、しばらくすると将来は何ができるようになりたい、何がしたいという希望が生まれてくる。それを一緒に経験していく仲間ができることが彼らにとっては大きな財産になのよ。誰も味方がいない、常に暴力や権力に怯えている子供達だから、心身ともに安全な場所を提供できるだけでもとても重要なの。」

この活動に参加していることを家族が知っている子は少ないといいます。家族が無関心、忙し過ぎて構えない、言ったらその分働けと言われる等々の理由だそうです。「始めは、食べ物の支給があるし、演劇の先生がカリスマ過ぎて一緒にカッコいいことやりたいと思ったから来てみただけ。路上でたむろっているよりよっぽど楽しいし、安全でビックリした!」

彼らの今回の作品は、「警察官の権力への怒り」です。「警察は僕たちの見た目や一緒にいる人達で、何もしてないのに犯罪者扱いしてくる。常に逮捕するタイミングを待ち構えているんだ。ただ友達と楽しくセブンイレブンの後ろでだべってるだけなのに、珍しくもらったブラウニーを食べてるだけなのに、麻薬を仕込んでるとか言ってくる。」「安全を守る人達なのに、私達の安全を奪っていく。」

米国の警察官の権力乱用は、今問題視されています。そして、本公演に向けての抱負、「弱者だからこそ優しさと強さがわかるんだ。俺たちだからできる心に響く作品を創っていきたい!」と目を輝かせて話してくれました。家族や学校以外にも子供達を救える人達が今日も活躍しているのです。

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