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[七尾藍佳]【保育付シェアオフィスで自由に働く!】〜「仕事か子供か」二者択一迫らぬ社会 2〜

Japan In-depth / 2015年3月27日 7時0分

より「バランス」の取れた働き方をしている彼女たちの姿を見て、高田さんは長時間労働の上に成立する日本の企業社会が変わる必要性を一層強く感じるようになったといいます。

「子どもがいようがいまいが、女性にとっては組織の中で頑張り続けるか、“ぶら下がる”かのどっちかしか道が無いんです。お金をかけて、ありとあらゆる育児資源を使って男性並みの仕事をするか、割り切って残業せずに時短で働く代わりにやりがいのある仕事を諦める、いわゆる“マミートラック”に乗ってじっと耐えるかの選択肢しか無い。仕事も子どももどっちも諦めたくなかった私は会社をやめて起業しました。でも私みたいな人は少数派で、やはり会社員のママが“マミートラック”に乗らずにやりがいのある仕事を続けられるように、社会・企業のあり方を変えていかないとダメだと思います」と高田さんは強調しました。

子供を産んで働くことがストレスになる社会のままで変われないなら、子供か仕事のどちらか一方を諦める人も減ることはないでしょう。つまり、企業、国の保育制度、女性・男性共に働く人たちの意識、そのすべてが変わらなければ日本の女性就労率は先進諸国の中で突出して低いまま、出生率も上がる見込みはないのです。

こうした“働くママの為のシェアオフィス”というビジネスモデルを成功させるには、企業ニーズを掘り起こせるかどうかが鍵となりそうですが、そのためにはまず企業が変わらなければいけません。行政のサポートも必要になるでしょう。世田谷の住宅地にぽつんとできた一つのシェアオフィスの未来は、日本が女性の潜在労働力を活かすことができるかの試金石と言っても過言ではないのです。

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