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[Ulala]【キッパリ意思を伝える事の大切さ】~GACKTさんがパリで遭った人種差別~

Japan In-depth / 2015年4月3日 11時0分

例えば、社会の問題点について風刺を利かせた記事が特徴のフランスの週刊紙「カナール・アンシェネ」で、カフェの座席案内基準は、客の外見だとする元従業員の話に基づいた記事が以前掲載されていたことがある。

その記事の中には、見栄えのいい客が目立つ入口近くの席に案内されることなっていて、電話予約でこの席を希望した客には「お席が確保できるよう最善を尽しますが、保証はできかねます」と告げ、 実際に席に案内するかどうかは来店した客の外見を見て決めているのだという話などが複数紹介されているのだ。
まあ、でも「カナール・アンシェネ」のことだから誇張されている点もあると思うが、同様の内容をニュースでもやっていたのでおおまか事実であろう。

確かに、日本人は比較的マナーが良い人が多いが、フランス人にはどのアジア人も見分けがつかないし、アジア人の中にはフランス風のマナーがあまりわかってない人の割合が多い。

そういった店側の経験値が積み重なることにより、最初はどこに座ってもよかったはずのお店でも、自然に割り当てる席の配置が決まってきたのではないかとも考えられる。

よって、その場に居て細かい状況を見なければ断言はできないが、一概に人種で差別されたとは言えないと感じるのだ。しかしこの件で学ぶことは、「不満があるなら穏やかに、そしてキッパリその意思を伝えることの大切さ」である。

常に疑問を持って考える習慣が付いている欧米では、疑問があればその場で伝えて解決することが多い。しかし、相手に言われることをなんの疑問を持たずに従うことに慣れてる日本やアジアでは、後になって考えて文句を言うことが多くなるが、それでは相手に何も伝わらないのだ。

今まで文句を言われたことがないから、お店側も問題は起こらないということで慣習になっていたのかもしれない。慣習が作られアジア人は奥の席に振り分けられることになり、初めて来た人がそういった行為を突然受け、思いもよらないショックを受ける結果になる。

それを避けるためには、自分の身なりやマナーに気を遣うのももちろんのことだが、こういった慣習を作らせない努力が必要になってくるのだ。

GACKTさんのブログはこう続く。

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あははは。
ムカついたから何か変わるわけじゃないだろ?
ムカついて文句言って何もしないのは、
愚の骨頂だよ。

だったら、
笑ってサラッと行動した方が
よほど意味があると思わないか

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怒りをぶつけるのではなく、頭脳を使って「笑ってサラッと」自分の意思を表明した結果、GACKTさんは自分が座りたかった席に座れている。

実際のところ世の中には、人種以外にもあらゆる差別や区別に溢れている。それは事実で確かに非常に腹立たしい。しかし、それに文句言っているだけでは何も変わらない。「常に考え、行動し、意思を表明する」その積み重ねが大切なのだ。

そのことが身に付いているのかGACKTさんは最終的に自然にクールに対応しているのはさすがだ。ホテル側のイメージ戦略は最悪の物に終わったが、GACKTさんへのイメージは、筆者の中ではグレードアップした。

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