[山田厚俊]【自公連立崩壊序章in大阪】~府議選で公明苦戦~
Japan In-depth / 2015年4月4日 11時0分
どうやら、大阪が自公連立崩壊の震源地となりそうだ。3日に告示した大阪府議選。公明党の苦戦が伝わっている。
公明党にとって大阪は金城湯池で「常勝関西」の象徴とも言われてきたが、今回は自民党との選挙協力がうまくいかなかったというのだ。
密約を結んで橋下徹大阪市長に寝返ったことが発端だが、支持母体の創価学会は「衆院選の恩を仇で返された」と怒り心頭だ。
かつて大阪は、創価学会の池田大作名誉会長自らが組織拡大に努め、人口割合だと最も信者の多い地域だと言われる。その組織力を背景に選挙では連戦連勝を重ね、いつしか学会内では「常勝関西」と呼ばれるようになった。
橋下徹・大阪市長率いる大阪維新の会ブームだった2011年の府議選でも、公明党の落選者は1人に止まり、自民党よりも当選者が多かった。苦戦と嘘をついて圧勝するのが常套手段だが、今回は本当に落選危機の候補が多いという。公明党府本部幹部は「特に公明、維新、自民が擁立する定数2の6選挙区が危ない」と言う。府議選で6人落選は過去になかったことだ。
常勝関西を守るために学会は黙っている訳ではなかった。「『府議選で擁立を見送らな、次の衆院選で応援せえへん』と圧力をかけられた」と自民党府連幹部は明かす。府連は致し方なく公認候補2人を推薦に引き下げたが、満足する回答ではなかった。
この幹部は「公明党は身勝手過ぎる。そもそも橋下と密約を結んで裏切ったのは公明党やないか」と怒りを隠せない。
府議会勢力図を左右する定数1の選挙区にも影響は及んでいる。自民党の新人候補は「推薦を期待して衆院選では公明を応援したったのに推薦は告示直前やった。公明党と会う度に『応援します』と言ってくるけど、あてにならへん」と語る。
選挙協力がうまくいかなかったことに関西創価学会幹部は「自民党は“自分党”や。選挙の借りは選挙で返したる」と不敵に笑う。大阪から自公連立が崩れることになるのか。
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