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[瀬尾温知]【予断許さぬヤンキース田中の肘】~球団・監督・本人の意向は合致するのか?~

Japan In-depth / 2015年4月5日 23時0分

開幕投手に指名された田中は「1年間しっかりローテーションを守り、投球回200イニング、先発で30試合以上登板」を目標に掲げる。昨シーズンのように離脱してチームに迷惑はかけられないという責任感からくる言葉だろう。

昨シーズンは青木が所属したロイヤルズがワールドシリーズまで勝ち進み、惜しくも頂点には届かなかったが、第7戦まで日本のファンを楽しませてくれた。今年も日本人選手が秋の大舞台で活躍することを期待するのだが、「チームが最高の結果を得られるように頑張りたい」と意気込む田中の自覚を聞くと、自らひじを酷使してまでチームのために多投するものでないといった老婆心めいたものも、観る者の立場には表裏一体をなしている。

プレーオフ進出の可能性が見えてきたときには、どうしてもエースを頼りにしてしまう。だからといって高校や楽天時代にあったように、精神力だけで投げ抜く姿はみたくない。

7年契約で総額1億5500万ドル(約160億円)の投資をした球団の方針、登板間隔と球数制限に縛られた中でのジラルディ監督の起用法、そしてエースの宿命を背負った田中の意向は、三体が合致するのか、それとも三者三様の装いとなるのか。チーム成績によって流動的な部分もあるだけに、注目したいヤンキースの内部事情になる。開幕戦で好投したとしても、予断を許さない現状に変わりはない。

参照:Sponichi Annex

注1)トミー・ジョン手術(英:Tommy John Surgery, 側副靱帯再建術)

肘の側副靱帯の再建手術の術式。断裂した肘の靭帯を切除し、体の他の靭帯を移植する手術。1974年にフランク・ジョーブが考案、初めてこの術式を受けた投手トミー・ジョンにちなんで名付けられた。

 

※トップ画像/ヤンキース・田中に扮する“寄稿子” ©カリカチュア・ジャパン

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