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[Japan In-depthチャンネル ニコ生公式放送リポート]【地域政党やママ達の力が政治を変える】~地方選挙を魅力的にするには~

Japan In-depth / 2015年4月13日 15時0分

[Japan In-depthチャンネル ニコ生公式放送リポート]【地域政党やママ達の力が政治を変える】~地方選挙を魅力的にするには~

2007年に東京都江戸川区議に初当選し、その後みんなの党に所属したが、ほどなくして解党となり、自ら地域政党を立ち上げた。


上田氏は、政党を立ち上げた理由について、「政党の力ではなく、ガムシャラに課題を解決したい」という気持ちがあったと語る。国政はどうしても選挙のための政治になりがちだが、地域政治は人さえよければ当選できる。「地域から始まる政党があればいい」と思ったのがきっかけだったという。


「普通のかーちゃんが議会に入ってびっくりした。巨大な1人がいる」と大政党によって少数派の意見が通りにくくなっていることを上田氏は指摘した。無所属で当選した時は、与党から上田氏の当選によって他の議員が1人落ちたことに対して愚痴を言われた。


政党の力が強く、議会改革が進んでいない地域では、必要のないところに多くの予算が回されていたり、地元の有力企業から議員が輩出されていたり、分捕り合戦のような状態だという。


地方選挙は投票率が低いことが問題になっているが、上田氏は、「品揃えの悪いスーパーだからみんな行かない。投票したくなるような候補者、ワクワクするような候補者がいれば投票に行ってくれるかな」と演説でも話しているそうだ。選ぶのが大変なくらいになれば、きっと住民も地方選挙に足を運ぶだろう。


都議会の問題点について問われると、上田氏は①答弁が予定調和なこと、②予算資料がざっくりしすぎていることを挙げた。上田氏は、前者に関して、議会は台本通りだということを明かし、「国政以上に形式的でアドリブは許されない」と指摘した。後者については、事業評価があまりされていないことに問題点があるという。予算がきちんと吟味されず、なんとなく決まっていく議会を改善すべく活動している。

川崎市で中学二年生の少年が殺された事件。犯人も少年だった。この残虐で痛ましい事件を未然に防ぐ手立てはなかったのだろうか。いじめへの対策は、区市町村に決定権があるため、区市町村格差があると上田氏は解説。都で平準化すべきとの意見を述べた。

実際、生徒の問題を解決するために、スクールサポーター制度やスクールソーシャルワーカーといったものが取り入れられているが、活用実績は少ない。また、あまり知られていないが、いじめがあった時点で、子供には直接110番する権利がある。その事実が子供たちに浸透していないことに上田氏は不満を感じていると明かし、「先生や親に相談しにくいときは、子供が相談相手を選べるようにした方が良い」と、警察に直接相談するという選択肢もあることを強調した。


上田氏は同じ子供を持つ親として、働く母親の支援に力を入れている。江戸川区ではシングルマザーが多く、平均年齢は40歳と若い。彼らの所得は低めで、貧しくつつましい暮らしを送っている。そのような人たちを支えるため、上田氏は、「女性議員そしてさらにママ議員を増やしたい」と語り、シングルマザーで「自由を守る会」から議員に立候補する三次ゆりか氏への期待を示した。


腐敗している政党政治を変えるためには、地域から始まる新しい政党や、母たちの新しい力が必要だ。彼らのパワーに今後も注目したい。


(この記事は2015年3月4日に、ニコ生Japan In-depthチャンネルで放送されたものです。アーカイブは後日、YouTube Japan In-depthチャンネルにアップロードされます)


(この記事は、ニコ生【Japan In-depthチャンネル】2015年3月4日放送 を要約したもです。録画はこちら
ニコ生【Japan In-depthチャンネル】)

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