[宮家邦彦]【韓国・反安倍プロパガンダで評判下落】~安倍首相、米議会で演説へ~
Japan In-depth / 2015年4月21日 11時0分
今週は安倍首相のバンドン会議60周年首脳会議出席と公式訪米という二大外交イベントがある。そこでの二つのスピーチ、特に米議会での演説の成功を祈りたい。韓国の一部勢力が再び反日ネガティブキャンペーンを始めた。これもちょっと気になる。
韓国の反安倍プロパガンダはそろそろ賞味期限が切れ始めたようで、ワシントンでも決して評判は良くなかった。騒げば騒ぐほど逆に韓国の評判というか、クレディビリティが低下するということが、どうして彼らには判らないのだろう。
米国議会での演説は基本的には日米関係を語るためのものだ。この演説で第三国に細かく触れることの方がむしろ奇異ではなかろうか。ここら辺をよく勘案し、ワシントンでは是非とも格調高い演説を(勿論英語で)やってもらいたいものだ。
〇中東・アフリカ
中東ではイエメンが気になる。イエメンでの戦闘は実に複雑だから、実態は邦字紙を読んでも良く判らない。基本は前大統領と組んだシーア派・ホーシー勢力と現政権との戦いで、前者をイランが、後者をサウジが支援している。
問題は両者の戦闘の影でAQAP(アラビア半島のアルカーイダ)が着々と支配地域を拡大していることだ。これでは数年前のシリアと同じではないか。当時シリアでは既存の対立勢力が共倒れする中で新興ISILが台頭した。さればイエメンも半分手遅れなのかもしれない・・・。
〇アメリカ両大陸
20日から米国でTTIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ、Transatlantic Trade and Investment Partnership)の9回目の交渉が行われる。EUと米国は2013年から通商交渉を開始しているが、これはこれで農産物等問題は山積のようだ。
〇欧州・ロシア
欧州では国際会議が目白押しだが、23-24日に重要な式典がアルメニアの首都エレバンで開かれる。今年はアルメニア人虐殺百周年に当たるらしく、キプロス、ポーランド、フランス、ロシアの首脳が集まるという。トルコの反発は必至だろう
欧州ではオスマン帝国時代に少数民族アルメニア人が強制移住・虐殺などにより多数死亡したと考えられており、現在もオスマン帝国の後継であるトルコを非難する声が多い。これに対し、トルコ政府は計画性・組織性を認めていない。これもどこかで聞いたような話ではあるが・・・。
〇東アジア・大洋州
バンドン会議と安倍訪米がメインであり、それ以外に目立った動きはない。
〇インド亜大陸
今週は中国の国家主席がパキスタンとインドネシアを訪問する。
今週はこのくらいにしておこう。いつものとおり、この続きはキヤノングローバル戦略研究所のウェブサイトに掲載する。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
習近平氏、トランプ氏再登板見据え「反保護主義」アピール G20関連で精力的に個別会談
産経ニュース / 2024年11月21日 20時46分
-
石破外交〝大失態〟 各国首脳に座ったまま握手、集合写真欠席…「コパカバーナの夜明け」X投稿に「日本の夜明けはいつですか?」と批判
zakzak by夕刊フジ / 2024年11月20日 15時30分
-
「予測不能な男の再登板」ウクライナ・ガザ・中台・朝鮮半島・・・世界の安全保障の気になる行方は?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月13日 14時16分
-
米大統領選、「例外主義」の終わりの始まり
Japan In-depth / 2024年11月13日 11時0分
-
「反移民」「反エリート」で共振するトランプ氏と欧州右派 国際秩序に打撃のリスク 「トランプ2.0」の衝撃③
産経ニュース / 2024年11月10日 16時0分
ランキング
-
1「イスラエル首相に逮捕状」で分かれる各国の反応 米国は反発も、トランプ氏の対応に注目
産経ニュース / 2024年11月22日 20時59分
-
2中国、持論を曲げ対日ビザ免除再開 景気低迷やトランプ氏再登板が影響か 日本側は驚き
産経ニュース / 2024年11月22日 19時44分
-
3露の中距離弾道ミサイル発射 米国防総省「事前通知があった」 プーチン大統領は“ウクライナ東部の兵器工場が標的だった”
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月22日 11時43分
-
4共産主義時代の政治犯刑務所 忌まわしい記憶を「遺産」に ルーマニア
AFPBB News / 2024年11月22日 19時51分
-
5紛争地の人道支援で死者281人 過去最悪、ガザ被害中心
共同通信 / 2024年11月23日 7時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください