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【米・ボルティモア暴動を読み解く 1】~息子を平手打ちした母心の背景とは~

Japan In-depth / 2015年5月8日 11時0分

一方、権力を信用する黒人は最終的に裏切られる。今回のボルティモア暴動で警察車両に乗っかり、それを破壊したアレン・ブーロック君(18)は4月30日に両親の勧めで警察に自首したが、50万ドル(約6千万円)という、貧困家庭にはとても支払えない保釈金が設定され、今も拘束中だ。


一方、グレイ氏殺人の罪で訴追された警官6人はそれぞれ25万ドルから35万ドルの保釈金を積んで釈放された。支払ったのは、警察支援者だと思われる。通常、殺人容疑者には保釈の可能性がないが、警察と一心同体の検察が特例を設けたのだ。


これら「殺人警官」の刑は、万が一有罪が確定すればという可能性の低い仮定の下で最高30年の懲役だが、器物破損のブーロック君の刑はほぼ有罪が確実視され、最高8年の懲役だ。あまりの不公平さに、ブーロック君の両親は「出頭を勧めたことを後悔している」と語っている。子供を権力の横暴や暴力から守れない悔いこそ、黒人親の子育ての原点だ。


(【米・ボルティモア暴動を読み解く 2】~現代版奴隷制の「監獄プランテーション」~ に続く。本記事に貼られている英文の元記事やミュージックビデオへのリンクを読みたい方は、Japan in-depthのウェブサイトhttp://japan-indepth.jpをご覧ください)

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