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[岩田太郎]【米・ボルティモア暴動を読み解く 2】~現代版奴隷制の「監獄プランテーション」~

Japan In-depth / 2015年5月8日 11時0分

一方、歴史の教訓は無視されている。全米で1967年夏に頻発した黒人蜂起の原因究明を行い、1968年に対策を当時のジョンソン大統領に進言したカーナー委員会報告書を読めば、スラム化に代表される住宅問題や黒人に対する警察の暴力など、当時の状況が現在に驚くほど類似していることがわかる。

オバマ政権は過去数年で、18億ドル(約2160億円)をボルティモアの教育や住宅改善や犯罪防止に投資して来たが、市当局が大半の収入を市民からの罰金や裁判手数料から得ている収奪・抑圧構造を変えない限り、ほとんど効果はないだろう。

オバマ氏は暴動を受けて、若い黒人男性向けの8000万ドル(約96億円)の教育基金の立ち上げも発表したが、過去50年メリーランド州の政治を牛耳ってきた民主党が、「軽犯罪への許容度ゼロ政策」を立案・実行して来た責任を追及せずして、真の改革はない。

(【米・ボルティモア暴動を読み解く 3】~96%の米国人が今夏の人種騒動を予想〜 に続く。全3回。本記事に貼られた英文の元記事やミュージックビデオへのリンクがをお読みになりたい方は、Japan In-Depthのウェブサイト http://japan-indepth.jp をご覧下さい)

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