[植木安弘]【日本社会の“多様性受け入れ”は可能か 1】~同化型社会の選択~
Japan In-depth / 2015年5月8日 18時0分
米国は元々移民の国として発展してきた。そのため、アングロ・サクソン系の白人が主流を占めているとはいえ、様々な異文化を持った人達が集まって一つの国を作っている。米国にとって大事なのは、異文化の共存ではなく、米国の国民となった人達が米国に忠誠を誓うことである。その点、米国の国旗は極めて大事な意味を持っている。統一のシンボルであるためである。米国、特にニューヨークなどは「人種のるつぼ」と言われることがあるが、これは全てが一つになったるつぼを意味するのではなく、多文化が共存し、その上に立って、アメリカという一つの国を作っているということなのである。米国は長年人種差別に苦しみ、これが完全に抹消された訳ではないが、アメリカという人口的な国へのインクルージョンを基礎にした社会である。
この三つの社会のあり方から日本を見てみると、日本はフランス型に近いことが分かる。つまり、日本社会は同化型なのである。
(【日本社会の“多様性受け入れ”は可能か 2】~異文化の人達を受容する社会の必要性~ に続く。全2回)
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