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[Ulala]【仏、中学教育改革で議論沸騰】~学力低下と格差拡大対策~

Japan In-depth / 2015年5月20日 18時0分

また、有名校や私立の中学校では、オプションクラスが豊富で授業数も充実しているところがあったり、休講があった場合の教師の代替えがスムーズな学校も多かったりで、そういった学校に通える子供との学力と差も広がる一方だ。

このような点が問題になっていることを踏まえて、2016年から実施予定の「中学改革」では、公立校の授業数を週1~3時間程度増加させた上、必要な生徒には学習補助時間を増やす内容が盛り込まれている。また、バイリンガルクラス等のオプションクラス有無の不均等も、第2外国語を取り入れる学年を一年早めることで、解消していくこととなっているのだ。

この改革に対して、早速メディアでは「第2外国語を一年繰り上げることによりラテン語の授業が削除されるのでは!?」などと煽り始めているが、今の時期は、中学改革に関する質問受け付けの強化期間であり、「18%の生徒が授業を選択しているラテン語は今後も希望すれば授業を受けることが可能」というように、質問に対する返答を行っているところだ。

思えば7年前。フランスの小学生は中学入学時に「15%が読み書きが十分にできず、25%が中学校に入るレベルになってない」と言う現実があった。その結果を受けてフランス語の学習開始時期を早め、幼稚園の年中組から始まることになったが、今回の「中学改革」はその続きと言えるかもしれない。年中組からフランス語を勉強し始めた最初の年にあたる2004年生まれの子供達は、本格的に中学生活が始まる5emeに「中学改革」で変更される内容で授業を受けることになるのだ。

すでに反対派のストなどが開始され、大きな変化に抵抗が相次いでいる。これから更に討論等が続いていくだろう。中学改革が始まる2016年までにどこまで煮詰められるかにかかっている。最終的には子供達の学習環境が無事に改善されることが期待されるところだ。

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