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[安岡美佳] 【マイナンバー先進国、国民が享受する恩恵】~40年も前から電子政府に取り組むデンマーク~

Japan In-depth / 2015年5月23日 23時0分

毎日の生活では、行政サービスに関わる各種処理に個人番号が使われる。税務記録には個人番号が記載され、罹患記録を知りたい担当医師には、個人番号を知らせればいい。医師が、個人医療情報をネットワークで閲覧し、其れなりの処理をする。(注1)

公共分野でなくても、番号は使われる。民間の場合には、金銭関係のセキュリティが重視される分野が中心だ。例えば、売買契約においても個人番号を提示することで、処理が簡便になる。個人番号を持っていることは、国家が個人情報を管理・保障していることを意味するからだ。個人が詐称することはほぼ不可能だし、問題が発生した場合には、個人の追跡や調査が容易だ。

現在、デンマークでは、番号制度導入により利便性が享受できているわけだが、番号が導入されたからというのは厳密には語弊がある。ここに至るまでは、適切な社会システムの仕組みの構築、法的整備、そして何よりも大切なことには、心理的な壁が月日の経過に伴い消滅したことなど様々な要素が絡み合っているからだ。ただ、ひとつ言えるのは、番号制度が導入されて40年。今、デンマークは番号のおかげで電子化がスムーズに進み、市民はその恩恵を享受できていると言えるだろう。

(注1)医師が見られるのは、個人の医療記録など専門に関わるもののみで、その他の個人情報を閲覧することはできない。

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