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[七尾藍佳]【「幸せに働きたい!」ワーママと企業の関係に変化】 〜「仕事か子供か」二者択一迫らぬ社会 4 〜

Japan In-depth / 2015年5月28日 11時0分

一方で、宮原さんは、「編集」という仕事では「<感覚>の共有が重要なため、本社とハブにいる人間が密に連携を取り、定期的に会って話をするなどのコミュニケーション・コストをかける必要が出てくる」という、「ハブ」を設けることのデメリットも認識しています。つまり、ワーキング・マザーが気持ち良く会社に貢献できる体制を作れるか作れないかは、会社の規模や業種如何に関わらず、最終的には「経営者の姿勢」に左右されるのではないでしょうか。宮原社長の「働き方」への考えを聞いてみました。

「僕は<幸せに仕事ができる>ことを追求したいんです。会社の<売り上げ>と社員の<幸せ>はトレードオフの関係である必要は無い。<楽しかったら仕事では無い>というのが、今までの日本人の仕事観でした。今の中国がそういう高度経済成長期の頃の日本に似ていますね。北欧は、ひとあし先に1ヶ月バカンスを取るのが当たり前、というワークライフバランスを実現している。

日本は、中国と北欧の中間的なところにいるんだと思います。ただ、人口ピラミッドが崩れていっている以上、日本経済も働き方の多様性をどんどん広げていかないと立ち行かなくなることは明らかです。柔軟で、多様な働き方のスタイルを提供して、働く人にとっての<楽しさ>と<幸せ>を本気で実現して行きたいと思っています」。

「幸せでない」ワーキング・マザーたちの声を耳にすることが多い中で、ワーキング・マザーが「幸せ」に働ける環境とはどんなものなのかを知ろうと、取材してきました。今回、宮原さんにお話を伺うことで、ワーママの「幸せ」は、会社や経営者、引いては「日本」が社会全体として「幸せ」をどう捉えるか、「幸せ」にどれほど重きを置くか、にかかっていると言えるのではないか、そう考えさせられました。

トップ写真:株式会社エスタイル代表取締役社長、宮原智将さん

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