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[朴斗鎮]【北朝鮮に"中国式経済改革"はない】〜 「5・30措置」を読み違えたランコフ教授の嘆き〜

Japan In-depth / 2015年6月15日 19時5分

だから「稼いだ利益の約70%は国家に納め残りを手元に残す」(脱北者証言、朝日デジタル2015・6・5)」ことになる。しかし、ランコフ氏はこの「トンジュ」と「5・30措置」を結びつけて「北朝鮮が市場経済化へと向かっている」と断じたのである。それは大いなる誤解だ。

北朝鮮の経済は、社会主義経済というよりは本質的には「首領独裁経済」というものだ。従って経済管理改革も首領のための改革とならなければ当然中断される。

だから金正恩の「5・30労作」でも「幹部らが経済管理方法を改善すると言いながら自分勝手に社会主義の本性に反する誤った方法を引き入れ、領袖と将軍が築いた領導業績を毀損するといった現象が現れないようにしなければなりません」と釘をさしているのである。北朝鮮が過去に何度も「経済管理改革」に失敗したのはこの「壁」のためだ。

ランコフ氏が北朝鮮体制の本質が「首領独裁体制」であるということを十分に理解していれば、嘆きも落胆もなかったに違いない。

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