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[遠藤功治] 【タイヤバルブのガリバー、高収益謳歌】~“キラリと光るダイヤモンドの原石企業” 岐阜県編 1~

Japan In-depth / 2015年6月25日 20時0分

タイヤバルブの構造ですが、タイヤホイールから出ている筒状のバルブな中に、バルブコアと言われる金属の芯が入っています。これがタイヤバルブの心臓とも言える精密部品であり当社創業の部品です。空気を入れる際には弁が開き、通常はその弁が閉じていて空気が漏れない働きをします。構造はシンプル、それほど特殊なハイテク部品でもないとの印象はありますが、それがまたシェア独占の一因ともなります。

つまり、“残存者利益”とでも言いましょうか。この部品にはゴムやバネがついており、プレスや鍛造、ゴムの精錬・加工など、幅広い技術が必要です。以前は複数企業が生産していた部品ですが、当社が組み立てまでの一貫生産を構築、自動車・タイヤ各社からの受注を拡大、スケールメリットを享受する一方で、他社が脱落していき、最終的には当社のみが残り、比較的古く償却負担が一巡した設備で数億、数十億個の生産規模を確保することで、圧倒的な低コストを実現、新規参入を困難なものにしています。結果、17%という自動車部品としては他に例を見ないような営業利益率を確保しているという企業です。

 

(【空気圧低下警告装置が義務化されない日本】~“キラリと光るダイヤモンドの原石企業” 岐阜県編 2~ に続く。本シリーズ全2回)

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