[遠藤功治]【国内市場は二の次、米中市場最優先のわけ】~大手自動車会社の決算と今後の課題 日産自動車 3~
Japan In-depth / 2015年6月29日 23時0分
ただ経営の合理性から考えると仕方が無い面もあるのでしょう。販売が好調で利益率も高く、市場全体が遥かに大きい米国と中国、ここに優先的に資源を配分するのは当然と言えば当然です。一方で、市場が今後共縮小し続け、MIXも軽自動車や小型車に移行、利益が殆ど見込めない、このような市場に新車を積極的に投入する必然性は無い、マーケティング理論から言えば当然かもしれません。
国内工場は限界利益が出る水準を維持出来れば結構、営業利益での貢献は期待しない、赤字が拡大しては困るが、固定費をカバーできうる水準の生産台数を、輸出の力も借りて維持できれば結構、日本市場に科せられた責任と期待は、こんな割り切り方をされていると、少なくとも外部からは伺い知れます。日本人としては寂しい限りですが、グローバル企業の舵取りをする経営陣から見れば、至極当然の結論かもしれません。ゴーン社長はまだ4年ほど、経営トップに君臨します。よほどの外部環境の変化が無い限り、日産における日本の立ち位置に、大きな変化は無いように見えます。間違っていて欲しいと思うのは日本人だけでしょう。
(この記事は、
【配当性向はダントツでも利益は低水準】~大手自動車会社の決算と今後の課題 日産自動車 1~
【“ルノーの財布”であり続けるのか?】~大手自動車会社の決算と今後の課題 日産自動車 2~
の続きです。本シリーズ全3回)
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