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[朴斗鎮]【知っているようで知らない池上彰氏】~ネトウヨ並みの主張垂れ流し~

Japan In-depth / 2015年6月30日 15時0分

奴隷制廃止をめぐり繰り広げた内戦と植民地支配のための侵略行為を同一視する詭弁だった。その瞬間、朴大統領の表情は険しくなったという。麻生副総理がお祝いを述べる席でなぜこうした発言を行ったのか、その意図はわからない。通常の日本の慣習では考えられないことだ。

韓国政府当局者は「麻生副総理は就任祝賀使節ではなく、あたかも『日本の歴史観は韓国とは違うということを韓国が先に認めてこそ、対話も可能だ』と訓戒しに来たようだ」と伝えた(2013年04月23日中央日報日本語版)。

朴大統領を不快にさせた出来事はそれだけではない。朴大統領就任式参加直前の2月21日、麻生副総理はわざわざ靖国を参拝したのである。就任式のお祝いに行く直前に麻生氏が相手が嫌がるこうした行為になぜ出たのか?これも分からない。この参拝は朴大統領に不快感を与えていたが、麻生氏の「米国の南北戦争発言」でそれは決定的となった。これで朴大統領の「歴史認識で妥協しない」との決意が固まったという。そしてこのことが、貫例となっていた「訪日取り消しに繋がる決定的な理由になった」(韓日情報筋)のである。朴大統領が就任した日から韓日関係は最初のボタンを掛け違えたといえる。

これに対するリアクションは、その後の年3月1日に起きた。日本植民地時代の1919年に韓国で起きた「3・1独立運動」の記念式典での演説で朴大統領は、「加害者と被害者という歴史的立場は1000年の歴史が流れても変わることはない」との演説を行い、歴史認識問題での非妥協的立場を表明したのである。物事の流れに一方的なものはない。その正否はさておき、日韓関係にかかわる重大事を語るならば、少なくとも日本側の韓国に対する「非礼」にも言及すべきではないだろうか。

池上氏の“語り”を聞いていると「博学」で滑らかなようだが「知っているようで知らない」ことが多い。例えば過去にも「大韓航空爆破事件」で1983年のソ連戦闘機による撃墜事件と1987年の「金賢姫による爆破事件」を混同していたことがある。それ以外にも不正確な事例は多くある。

私もテレビ局の要請で、何度か彼の北朝鮮部門の台本を監修したことがあるが、正確さに欠けていた。それだから「韓国は自ら戦って国をつくったのではなくて、日本が戦争に負けて、朝鮮半島から引き揚げた後に、国がつくられたわけでしょ。ある種、棚からボタモチ式に国ができちゃった」なというネット右翼が語る主張を平気で公共の電波に流すことになる。

(記事内に貼られているリンクを見るには http://japan-indepth.jp 上でお読みください)

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