[Japan In-depth 編集部]【募る危機感、減る一方の被爆一世】~刻め、過去の悲惨な教訓~
Japan In-depth / 2015年8月14日 19時5分
もちろん被爆の状況などによって体への影響は大きく異なる。ほとんど何も影響のない被爆者もいる。しかし、近距離被爆であったり、肉親を探して爆心地近くを直後から何日も歩いたり、というような人々の中には確かに、なんらかの症状を訴える人は多い。それが多くの被爆者を取材して体感することであり、原爆を知る多くの広島の人々があまり口には出さないが感じていることだ。
危機感にも似た思いがある。この先、広島、長崎の被爆者が全員亡くなれば、原爆による被害者は本当にいなくなるのかということだ。2世、3世といった被爆者の次の世代への影響は、今も科学的に証明されていない。だからと言って、切り捨てて終わってしまっていい問題なのか。
安保法制や原発再稼働など多くの問題に直面する中で迎えた戦後70年の8月。
私たちは過去の教訓を胸に刻んで、前に進んでいかなければならないはずだ。
*トップ画像:原爆ドーム
*文中写真1:8月6日、広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式の早朝の広島平和記念公園
*文中写真2:灯篭流し
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
墨絵で描く命への祈り 79歳女性が絵本「ヒロシマねこ」刊行
毎日新聞 / 2024年11月20日 13時30分
-
原爆を見つめた2人の学長 広島大学で企画展「長田新と飯島宗一」
毎日新聞 / 2024年11月20日 7時30分
-
「つなぐヒロシマ」原爆資料館元館長・原田浩さん(85) 生死もわからぬ人を踏み分けて逃げた記憶
広島テレビ ニュース / 2024年11月19日 22時25分
-
がれきの上に立つ血だらけの母、大八車に山積みの遺体…「初めて、絵を描くことが苦しかった」 福岡の美術学生がヒロシマとナガサキに向き合って抱いた平和への願い
47NEWS / 2024年11月11日 10時0分
-
ノーベル平和賞、慰霊碑に報告 神奈川の被爆者、鎌倉の大船観音寺を訪問
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年11月1日 5時0分
ランキング
-
1標津川で「流された」男児が死亡 通報から3時間後に下流で発見
毎日新聞 / 2024年11月23日 20時56分
-
2石破首相、日朝首脳会談に意欲「会いもせず非難しても始まらない」…家族会は「タイムリミットがある」
読売新聞 / 2024年11月23日 19時13分
-
3斎藤元彦氏側が知事選で「広報全般を任された」会社に報酬支払い、SNSでは違法との指摘相次ぐ
読売新聞 / 2024年11月24日 1時20分
-
4神戸港沖合で貨物船と押し船衝突、押し船の3人投げ出され2人救助されるも1人死亡…1人不明
読売新聞 / 2024年11月24日 0時6分
-
5【裁判詳報】不可解な関係 20年にわたり売春の収入を”渡し続けた女”と”受け取り続けた女” 強盗致死事件 共謀はあったのか”渡し続けた女”が証言
RKB毎日放送 / 2024年11月23日 15時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください