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【巧妙な中国経済外交に危機感】~“抗日戦勝70周年式典”にバヌアツ出席~

Japan In-depth / 2015年9月14日 18時0分

前任のジョー・ナツマン元首相に比べて、中国との繋がりが薄いように感じたキルマン首相ですが、このパレード後には、習近平国家主席と誇らしく肩を並べる写真が新聞に掲載されました。そこには、訪中成功という前向きな内容の記事が書かれていました。



(写真:中国がバヌアツに寄付した要人用ハイヤー。バヌアツの国旗がなく、中国の旗が大きく書いてあり、まるで中国の車のよう。海外から来た要人もこれで会議場まで移動する。)


この国に住み始めて4年、年々、じわじわと中国の影響力が増しているのを感じます。バヌアツは、ニュートラルな立場をとるためにも、もっと断固とした態度をとらなくてはならないでしょう。また、日本を始めとする支援国側も、支援よって力関係を作るのではなく、良きパートナーとして相手を尊重した関係を築くべきです。


今回のパレードの感想を、何人かのバヌアツ人の友人に尋ねました。幸いにも、中継を見た人は少なく、中国と日本の関係自体にも、関心を持っている人はほとんどいませんでした。この点では、中国のプロモーションは失敗だったのかなと思います。新聞などで、後日、記事をみた友人は、「バヌアツが参加した事は、よくない。参加した国は、社会主義や小さい国ばかりだ。」「あのパレードは、中国のパワーを世界に誇示する目的だよ。」「私は、あのパレードを見て、怖くなった。」など、冷静にとらえている印象でした。


現在、日本の円借款事業の件でキルマン首相にインタビューを申請中ですが、機会があったら、その辺も突っ込んで聞いてみたいです。

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