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[遠藤功治]【VWショック、発端は米国】~VWディーゼル車排ガス規制不正問題 1~

Japan In-depth / 2015年9月30日 20時0分

そもそも今回の発端はその米国でした。大学やNGOなどによる調査で、VWのディーゼル車の一部に、環境基準の数値が、テスト値と実際の走行時の値に、余りに大きな差があることが指摘されました。燃費などでも日頃から感じることが多い方もいるでしょうが、カタログ値と実際に走った時の値の間に大きな隔たりがある、今回はこれが環境基準、具体的にはNOxの排出値に10-40倍の差が出た、というものでした。流石にカタログ値と実測値に10-20%の差が出ることはあっても、10倍だ、40倍だ、という大差になるとこれは問題、何かがおかしいとなります。そして今回、この問題がここまで拡大したのは、VWが“意図的”に、“defeat devise”という装置を取りつけて、環境基準の値を実際よりも良く見せかけていた、それも2009年モデルから既に6年間に渡って、という詐欺のような行為が判明したからです。この報道がなされると、VW側はあっさりこれを認め、リコールに向けて引当金を計上しました。VWというドイツの大会社、自動車業界では主力中の主力企業として、世界中に知れ渡る会社、その会社が何故にこのようなことをしたのか、この不正問題により今後どのような影響が出るのか、日本の各企業には飛び火しないのか、今回はこの件につき、いろいろな角度から検証しようと思います。

(本シリーズは全4回、
【米の厳しいNOx規制が引き金】~VWディーゼル車排ガス規制不正問題 2~
に続く)

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