[為末大学]【“自由な人”に感じる苛立ち】~やがて生まれる価値観の対立~
Japan In-depth / 2015年10月2日 7時0分
自由な人がいる。彼は仕事をしたい時にしかしない。余ってはいないけれどさほどお金に困っていない。好きな人とだけいて、嫌いな人とは会わない。大きな夢はない。困っている事も無い。欲もさほどなく、流れるままに生きていくんだと言う。
彼が大人に説教をされる。そんなんじゃだめだ。成長が止まるじゃないか。もし将来何かあったらどうするんだ。夢を持て。嫌な人とでもうまくやっていくすべを覚えろ。社会にもっと貢献しろ。彼は静かに聞いていて、そしてその大人とは会わなくなった。
彼の人生は問題だろうか。また彼の人生は私達の人生にとっても問題だろうか。なぜその大人は彼の人生を問題だと感じたのだろうか。彼はなぜその生き方を直さなければならないのか。
こういう生き方をするべきだし、またこういう人生は素晴らしいという価値観を強く持って生きている人にとって、そうではない価値観を持った人が苛立つ時がある。自分が我慢したはずのものを我慢しない人。自分が信じてきたものを信じない人。しかしその苛立ちをそのまま出す事が恥ずかしい事を大人は知っている。自然と苛立ちは説教や親切に変わる。君のためを思ってという言葉に変わって価値観の対立は現れる。
自由に生きている人がいる。自由に生きられなかった人がいる。たぶん自由の人は増えていて、そしてこれからもっと増えていくだろう。
(2014年のブログより)
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