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[林信吾]【“移民”なくしてロンドンなし】~ヨーロッパの移民・難民事情 その1~

Japan In-depth / 2015年10月1日 23時0分

ことほど左様に、ロンドンには多彩な移民のコミュニティーが点在しているのだが、この街の歴史は、移民とは切っても切れない縁があるのだ。そもそも紀元前55年、ユリウス・カエサルの遠征を皮切りに、ローマ人が進出し、テムズ河畔に城塞を築いて、ロンデニウムと名付けた。これがロンドンの起源である。

ローマ人は、ケルト系の先住民族を征服して支配を打ち立てたわけだが、最初にローマ軍団を迎え撃った部族はブリトンと名乗っており、こちらがブリタニア、そして現在に至るブリテン(島)の語源となった。そのケルト系諸民族にしても、紀元前9世紀から5世紀にかけて、ヨーロッパ大陸から鉄器を携えて渡来し、石器時代からの住民を征服したとされている。

昨今、中東から戦禍を逃れた難民の受け入れをめぐって、EUが動揺しているが、ことロンドンに限っては、可及的速やかに、多数を受け容れるべきだ、と私は思う。海を越えてやって来た人たちの手で、イギリスという国もロンドンという街も築かれ、発展してきたのだから。

(本シリーズ、続きます)

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