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[岩田太郎]【10人死亡、米・キャンパス銃乱射の悪夢再び】~これでいいのかオレゴン州 1~

Japan In-depth / 2015年10月2日 18時0分

もっとも、娘によると、誰も怖がったりパニックに陥ったりしなかったそうだ。暇つぶしのため、ツイッターやSNSを、それぞれのスマホで楽しみ始めた。だが、学校封鎖のSNSを見た親たちが逆にパニックを起こし、高校に車で押し寄せ始めた。そうした親たちを、「大丈夫だから、自宅に戻って、封鎖解除の知らせを待ってほしい」と追い返すのに、警察は苦労したという。

筆者は当時、「何と大げさな」と思った。通報者は、そのSWAT隊の男が、子供と仲良く歩いているのが目に入らなかったのだろうか。彼は、明らかに託児が目的だったのである。確かに重武装で街中に出るべきではなかったが、決して怪しい者ではなかった。通報者も警察も高校生の親たちも、過剰反応だと感じた。

だが、今回のローズバーグの事件で、予想される乱射に対して封鎖は有効な対策になり得ると、見直した。あらゆるドアが固く閉じられ、施錠されていれば、乱射犯は侵入しにくくなる。侵入されても、一つ一つのドアを突破するには時間と手間がかかる。その間に外や別の場所に逃げる余裕も出てくる。こうして、銃乱射に備えるオレゴン州の教育機関だが、ローズバーグでは突然のことで封鎖をする余裕もなかったのだろう。やはり、銃規制以外、抜本的な対策はない。

オレゴン州は最近、マリファナの所持と使用が合法化された。また、同性愛婚や安楽死の法制化も大々的に推進された。だが、肝心の人の命を守る銃規制は、進まない。また、同州はいつ大地震と津波に襲われてもおかしくないが、優先順位は低い。オレゴン州は、これでいいのか。

(2に続く。
「大地震・津波対策よりマリファナ解禁(仮題)」
本シリーズ全2回)

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