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インドネシア高速鉄道、受注敗北ショック~日・中・ASEANのこれから その3~

Japan In-depth / 2015年10月12日 11時0分

フィリピン、ベトナムはとりわけ日本への期待が高い。ASEANが全体として中国と事を構えることを望まない空気が支配的な中で、両国が反中で突出して結果的に孤立してしまうことがないよう配慮しつつ、しかし両国との協力・支援は惜しむべきではない。このバランスは微妙なところだが、ASEAN戦略の要だ。なぜならASEANもまた微妙だからである。

ASEANは茫洋として分かりにくい。本当の姿がどこにあるか、正直掴みにくい。こんな声がしばしば聞かれる。当たっていなくもない。しかしそれこそがASEANウエイなのだろう。そのようなASEANと名実ともに身近な隣人同士になるためには、それぞれの加盟国についても、もっと知ること、そして長いスパンで見ることが必要だ。

ASEAN外交には粘り強さやきめ細かさ、そして対話の継続性が何より大切になるということである。日本はもはやアジアの盟主ではないし、必要以上に指導者意識を持つこともあまりプラスにならない。しかしASEANとしっかり手を携えていくことの戦略的価値は高まることはあってもなくならないだろう》

 

(【インドネシア高速鉄道、受注敗北ショック】~日・中・ASEANのこれから その2~
の続き、本シリーズ全3回。
【インドネシア高速鉄道、受注敗北ショック】~日・中・ASEANのこれから その1~
も合わせてお読みください)

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