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【英国と中東諸国との間の「歴史問題」】~ヨーロッパの移民・難民事情 その5~

Japan In-depth / 2015年10月28日 7時0分

それぞれの協定の解釈によっては、矛盾なく実行することも可能であった、と考える歴史家もいるようだが、普通の感覚では、あちらにもこちらにも甘言を並べて、その実、自国の利権だけはしっかり獲ろうとした、と決めつけられても仕方ないだろう。


9月4日、戦禍のシリアを逃れて、トルコからギリシャへとボートで渡ろうとした一家が遭難。遺体となって打ち上げられた3歳の男の子の写真が、ヨーロッパを揺るがした。英国のキャメロン首相も、それまで移民の救済には消極的な態度だったものが、「ひとりの父親として、胸を衝かれた」などとコメントし、EU諸国と歩調を合わせて救済の手を差し伸べる考えを明らかにしたのは、記憶に新しいところである。


目下この難民問題で、もっとも難しい対応を迫られているのは、陸続きでもあるドイツだが、問題のよってきたるところを考えたならば、自国の責任と向き合わないキャメロン首相の「歴史認識」には、首を傾げざるを得ない。



とは言え、たとえ人気取りのためであれ、難民救済に前向きな姿勢を示したことは評価してよい。どこかの国の首相のように(特別編参照)、移民と難民の区別もつかず、トンチンカンなことを言って、世界に恥をさらした人に比べれば。


(こちらはシリーズです。以下の記事も合わせてお読みください。
[林信吾]【“移民”なくしてロンドンなし】~ヨーロッパの移民・難民事情 その1~
[林信吾]【スポーツと政治と移民問題】~ヨーロッパの移民・難民事情 その2~
[林信吾]【ユダヤ人問題は“いじめの構造”】~ヨーロッパの移民・難民事情 その3~
[林信吾]【ロンドンのJJエリアを知っていますか?】~ヨーロッパの移民・難民事情 その4~)
(写真引用:"BlairIraqWarDemo" by Pete Birkinshaw from Manchester, UK - He listens!. Licensed under CC 表示 2.0 via Wikimedia Commons) 

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