[渡辺敦子]【西欧は中国の友人か】~習近平主席、英国訪問の反響 続編~
Japan In-depth / 2015年10月30日 11時0分
なぜそれが可能であるのか。一定のヒントはおそらく、中心—辺縁の構造で説明される華夷思想にあろう。スェーデンの国際政治学者Erik Ringmarは、中国のこの政治構造と徳川日本の領域性/中心ー辺縁の折衷的政治構造を比較し、日本がより早く西欧の仲間入りを遂げたのは、日本の構造が西欧のそれにより近かったからであると結論している。
また丸山を意訳すれば、外部の対立も、内部に取り込まれたと同時に対立ではなくなるであろう。外部の内部への取り込みは、境界が事実上存在しない中心—辺縁構造では、条件さえ整えば困難な話ではない。なぜならそれは領域の拡大であって、越境ではないからだ。実際、日本の「西側」入りは、「脱亜入欧」の言葉が示す通り、意識的な越境行為であった。
では日本はなぜ「敵」と認識され得るのか。それはまた稿を変えて行いたい。
(この記事は、【誰が英国を中国の「西欧で一番の友人」にしたいのか】~習近平主席、英国訪問の反響~ の続きです)
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
株式市場の暴落は「歴史の転換点」を示唆? 中ロは世界の多数派を形成へ(中西文行)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月13日 9時26分
-
習近平主席、再選されたアルジェリア大統領に祝電
Record China / 2024年9月12日 12時50分
-
「中華民族の偉大な復興」、「朝鮮を思うままにできる権利取り戻す危険な意味が」と韓国紙
Record China / 2024年9月7日 22時0分
-
米大統領選まで2カ月。サリバン訪中から見る米中対立と台湾有事の行方
トウシル / 2024年9月5日 7時30分
-
習国家主席、サリバン米大統領補佐官と会談、関係の安定と好転を希望(中国、米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月2日 14時40分
ランキング
-
1中国大使「深圳の事件、冷静に対処する」 都内で中国建国75年レセプション
産経ニュース / 2024年9月26日 19時23分
-
2イスラエル軍がアルジャジーラの支局を閉鎖、活動休止を命ず 支局長「出ていく気はない」
産経ニュース / 2024年9月26日 21時25分
-
3中国、海自艦の台湾海峡通過めぐり「政治的な意図を警戒」 中国外務省報道官が表明
産経ニュース / 2024年9月26日 17時36分
-
4香港ネットメディア前編集長に禁錮1年9月…報道を「扇動」と判断、香港返還後で初
読売新聞 / 2024年9月26日 23時45分
-
5ウクライナに1兆円超支援 米、来月独で首脳会合主催
共同通信 / 2024年9月26日 22時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください