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[渡辺敦子]【西欧は中国の友人か】~習近平主席、英国訪問の反響 続編~

Japan In-depth / 2015年10月30日 11時0分

なぜそれが可能であるのか。一定のヒントはおそらく、中心—辺縁の構造で説明される華夷思想にあろう。スェーデンの国際政治学者Erik Ringmarは、中国のこの政治構造と徳川日本の領域性/中心ー辺縁の折衷的政治構造を比較し、日本がより早く西欧の仲間入りを遂げたのは、日本の構造が西欧のそれにより近かったからであると結論している。

また丸山を意訳すれば、外部の対立も、内部に取り込まれたと同時に対立ではなくなるであろう。外部の内部への取り込みは、境界が事実上存在しない中心—辺縁構造では、条件さえ整えば困難な話ではない。なぜならそれは領域の拡大であって、越境ではないからだ。実際、日本の「西側」入りは、「脱亜入欧」の言葉が示す通り、意識的な越境行為であった。

では日本はなぜ「敵」と認識され得るのか。それはまた稿を変えて行いたい。

(この記事は、【誰が英国を中国の「西欧で一番の友人」にしたいのか】~習近平主席、英国訪問の反響~ の続きです)

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