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[Japan In-depthチャンネルニコ生公式放送リポート] 【膨張する中国の野心〜日本はどう対峙する?〜】〜外交政策研究所代表 宮家邦彦氏に聞く〜

Japan In-depth / 2015年11月12日 12時0分

三国首脳会談の前後で、中国の習近平国家主席は訪欧し、中台首脳会談が開かれた。イギリスは欧米で初めて中国製原発建設の導入を決めたことに関して、「原発の技術を輸出しようとしている日本にとって、今後国外での原発建設を進めようとする中国は厄介な存在だ。」と安倍編集長が指摘すると、宮家氏も「イギリス国内でも、今回のキャメロン首相の決定に反発する声はある。かつて七つの海を制した国と言われたイギリスは、かつての覇者としての立場を失いつつある」と述べた。また、中台首脳会談については、「総統選を控え、劣勢の国民党の存在感を高めるための馬英九総統のアピールだろう。“中国と会った”ということを言いたかっただけだ」と宮家氏は指摘した。

話は一転、安倍編集長が「憲法改正10000人大会」を取材したことから、憲法改正に進んだ。安倍編集長は「国会議員の422 名が憲法改正に署名している。宮家氏は改正についてどう考えるか」と尋ねると、宮家氏は「解釈改憲ばかりを続けると、現実と憲法の乖離が大きくなる。その点で、憲法改正はきちんと考えるべきだが、“何条”の“どこ”を変えるのか、という次の議論のステップに進むべきだ」と述べた。視聴者から「日米同盟だけで事足りるのではないか」と意見が出ると、宮家氏は「紙で“同盟国”と書いて成立するものではない。同盟国としてやるべきことをやり、お互いを守りあうことで初めて成り立つ。仮に尖閣諸島が襲われたら、米軍と共に、自衛隊も戦うことが、“同盟”であるが、いきなり自衛隊が出たら戦争になる。そうならないためにまず日本が独自で守ることが必要になる。(そういう意味で)まず前線となり得る海上保安庁に予算を投じる必要がある」と反論を述べた。

話題は難民問題と米大統領選に移った。宮家氏は「問題は当分続く。エジプト・シリア・イランなど、中東の統治機構は崩壊しつつあり、中東の核拡散は広がるだろう。欧米と中東の関係が大きく変わるときである」と述べ、米大統領選については「アメリカはまとまった党が選挙に勝つ。11時間の公聴会を乗り切った民主党のヒラリーがこのままの勢いでいくと、分裂している共和党がまとまらない限り、民主党が勝つだろう」と述べた。

(この記事は、ニコ生【Japan In-depthチャンネル】2015年11月11日放送 を要約したもです。ニコ生【Japan In-depthチャンネル】)

※トップ画像:ⓒJapan In-depth 編集部

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